TOEICが日本で重要な理由:未来の英語にTOEICは不要!?

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外山周です。

私は数年前まで、自他ともに認めるトイッカーでした!

※トイッカー:TOEICをこよなく愛する人のこと(笑)

今の日本社会ではTOEICが広く運用されていますが、こんなにTOEICが重要視されるとは何なのでしょうか。

今後何十年もTOEICの天下は続くのでしょうか?

今日は元トイッカーの視線から、TOEICがなぜ日本社会で重視されるのか、そして将来の運用の可能性はあるかについて書いてみたいと思います。

 

TOEICは「受容知識」を測るテスト

TOEICの歴史は意外にも古く、初めて実施されたのは1979年です。

TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)とは、英語を母語としない者を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験である。※ウィキペディアより

日本の受験者数は一昨年(2015年)にピークを迎え、実に累計255万人の人が、TOEICを受験しています。

TOEICを実際に受けてみて、「このテストでコミュニケーション能力なんて測れないんじゃ!?」と思ったことはありませんか?

まずはそのカラクリから見ていきましょう。

 

TOEICがコミュニケーション能力を測れる理由

結論から言うと、TOEICは一応英語でのコミュニケーション能力を測ることができます。

TOEICは正確に「受容知識」を数値化するテストだからです。

 

① TOEICは正確に英語を数値化する

TOEICは精密に作り込まれたテストであり、990点満点のスコアによって、英語力を測定し数値化します。

その数値はかなり正確で、運やマークミスなどを考慮しても、50~100点以上の開きが出ることはほぼないと言われます。

例えば、元々700点の実力がある人が、運やミス等で550点までスコアを下げてしまうとは考えにくいのです。

 

② TOEICは「受容知識」を測る

そこまで正確に測る「英語」の正体は、「受容知識」の部分です。

英語の4技能(読む / 聞く / 書く / 話す)は、

・聞く / 読む → 受容知識

・話す / 書く → 産出知識

という組み合わせで分けられます。

TOEICは元々「聞く / 読む」の能力を数値化するテストとして作られています。

一定以上のスピードで英語を理解することが求められ、限られた時間で膨大な問題数を解かなくてはいけません。

 

③ 受容知識がないと、産出できない

言語においては、この「聞く / 読む」が出来る受容知識の量がとても重要になります。

なぜなら、人間の脳は「受容 → 産出」の順で言語を習得するからです。

・聞ければ話せる

・読めれば書ける

必ずこの順番で言語は上達していくので、逆に言えば「聞けないと話せない」ということです。

聞いて理解ができなければ、自分の考えを言葉にすることも出来ない=コミュニケーションを取ることもできません。

TOEICは先述の通り、受容知識をシビアに数値化します。

その結果として、産出できるポテンシャルも併せて数値化していることになり、TOEICの点数を見ればコミュニケーション能力の可能性がばれてしまいます。

多くの企業や団体が利用するに至ったのは、こうして英語力を数字で一目でみることができるTOEICが便利だった、というのが大きな理由です。

 

TOEICを後押しする日本の国民性

さらにTOEICを後押ししている理由として、少し独特な日本の気質を挙げたいと思います。

 

1.日本では日本語で全てが完結する

日本は日本語で高度な教育を受けることができ、日本語で情報を得て、日本語だけでお金を稼いで生きていくことが出来る、世界的に見れば稀な国です。

世界にはなんとか英語を使わないと教育すら受けられない、お金さえ稼げない国もあります。

もし日本がそういう国ならば、TOEICでスコアを取るよりも、もっと必死で「伝える英語」を習得する風潮になったでしょう。

TOEICがこれだけ市民権を得ていることじたい、国が豊かな証拠と言えるかもしれません。

 

2.日本は「勉強」を良しとする

また古くからの気質で、日本には勉学を良しとする風潮があります。

英語それ自体が立派な学問であり、机上で勉強するものとして成り立ってきました。

TOEICにはSWテストもありますが、それでも机で全てが終わるLRテスト(従来のテスト)がまだまだ主流です。

勉強方法も自宅で問題集を解くことが主流で、「パーティーに行って外人と話して来ようぜ!」がTOEIC対策と呼ばれることは、日本では絶対になさそうです。

「TOEICー?2時間も座ってるなんてナンセンスだぜー!外に出ようぜー!フゥー!」という意識の国もあることを思えば、やはりTOEICは日本の独自の文化で根付いていると言えるでしょう。

 

TOEICの力は必ず弱まる

私は個人的に、近い将来日本におけるTOEICの重要性は弱まるだろうと考えています。

少し「弱まればいいな」という願望も入っているかもしれませんが…(笑)。

 

技術革新が進む!

TOEICが重要性を失う理由の1つに、技術革新を挙げます。

同時通訳を行う機械の性能が上がれば、「英語を話せなくてはいけない」という風潮そのものが過去のものとなります。

「人間に英語を話させるなんて非効率だ」

「人間の英語は主観が入るから危険だ」

などの、新しい風潮が生まれてくるかもしれません。

今でさえ、10年前には想像もできなかったテクノロジーが生活に溢れています。

10年後の技術がどうなっているかは未知の世界です。

 

日本でもコミュニケーションが重視される

TOEICは英語力を測ってくれますが、実際のコミュニケーション能力までは測ってくれません。

日本人は当たり前のように日本語を話しますが、それとコミュニケーション力が別物であることは既に認知されていて、近年では「学力よりもコミュニケーション力が重要だ」という考えが広まりつつあります。

大学受験も2021年から、AO入試の比率を上げ、面接や小論文を重視する時代に突入しようとしています。

そうなれば、就活でTOEICが見られることもなくなっていき、少子化もあって確実に受験者は減っていくでしょう。

 

最後に:未来のTOEIC運用の可能性

私は、TOEICが英語好きな人たちが楽しく受験するツールとして、この先残ってくれればいいなと思います。

トイッカーだった頃、私はTOEICを受けることが大好きでした。

英語好きどうし集まってスコアや問題傾向、勉強の仕方などをシェアし、楽しく交流ができました。

今は私のようなトイッカーがいる一方で、義務で受けている人や、「xxx点取らないとやばい!」と焦燥感を抱えて受けている人が多くいます。

そういった形でTOEICや英語を運用することがなくなって、楽しい用途、自分らしさを発信する用途として、この先日本での英語が広がっていってくれればいいなと願ってやみません。

数字で英語力を測るのはナンセンスだと、敢えて言いたい。

多くの人が自分らしく過ごせることこそ、英語の上達やその他全ての事に通じるのではないかと思っています。

 

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外山 周

外山 周

TOYAMA, Chika
長く英語業界に身を置き、10,000時間以上の指導経験とTOEIC400点アップ等の実績を持つ。が、上達のみを重視するやり方に疲れ独立。現在は「ゆるくキツく楽しい」をモットーに、心を重視して英語イベントや個人セッションを行なっている。
口癖は「英語は外国語だから、完璧じゃなくていい」。
将来の夢は心理カウンセラーと、算命学の鑑定資格を取ること、日本人向け「古典に親しむ会」を行うこと。
神道と日本語が大好き。好きな言葉は「国のため、人のため」。

★詳しいプロフィールはこちらからどうぞ!

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外山 周

TOYAMA, Chika
長く英語業界に身を置き、10,000時間以上の指導経験とTOEIC400点アップ等の実績を持つ。が、上達のみを重視するやり方に疲れ独立。現在は「ゆるくキツく楽しい」をモットーに、心を重視して英語イベントや個人セッションを行なっている。
口癖は「英語は外国語だから、完璧じゃなくていい」。
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神道と日本語が大好き。好きな言葉は「国のため、人のため」。

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