英語で「自殺」と「切腹」の違いを説明するには?日本語の含みの扱い方

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外山周です!

アメリカ人のホストファミリーに、自殺と切腹の違いを聞かれました!

あなたはこれを英語で説明できますか…?

私は出来ませんでした!笑。

日本語でも説明するのは難しいです。「え?だって全く別物じゃん?全然違うよねぇ」としか言いようがありませんよね。

実はこう感じてしまう背景は、文化や歴史を超えて言語の性質にも隠れています。

アメリカ人に分かるように説明しようと思ったら、この言語の違いを考慮すれば良いのです。

パパとの会話から読んで、ぜひ参考にしてみてください。

 

アメリカ人から見た日本の「自殺文化」

ホストパパと会った時、なぜか「自殺」についての話になりました(週末のブランチの話題がこれです・笑)。

パパ
日本は自殺が多いんでしょ。どのくらいの人が自殺してるの?
ちか
んー、確か年間3万人くらいかな。年代によっては癌よりも自殺で亡くなる人の方が多いんだよ。びっくりするよね。
パパ
なんでそんなに多いの?国民性の問題?

・・・

ということで、その場でパパと一緒に「日本の自殺」についてWikipediaで調べてみたところ、こんな風に書いてありました。

 

・日本社会は自殺に対して「寛容」である。
・むしろ責任のある行動として見なされる。
・歴史的にも昔のサムライによる「切腹」は、敗北や失敗に対して不名誉を避け、名誉を守る行動とされていた。

 

なるほど言われてみれば、確かにそうかもしれません。

これを見たパパには、新たな疑問が湧いてきたようです。

 

パパ
で、結局のところ自殺と切腹は何が違うの?現代でも自殺は責任ある行動って見なされるんだよね?単に方法が違うだけ?
ちか
え!えーと、現代はそりゃーもうちょっと複雑だよ。責任じゃなくて「逃げてる」って捉えられることもあるし、心の病で上手く考えられなくなってたりもするし…。それに昔の切腹には、名誉っていうより忠誠心の現れみたいなこともあるし、方法だけじゃなく色んなことが違うよ。
パパ
えー自殺で忠誠を表すの??興味深いね。なんで?そんなに組織や他人が大切なの?
ちか
いやーまぁ、そうハッキリ言われると確かに答えづらいけど、きっと大切なんだよ。他の生き方は知らないもん。
パパ
ふーん。つまり文化的に根付いた自殺って意味では、やっぱ同じようなもんなんだね。
ちか
う・・・(白旗)。

この話題に関しては、私が「頭で考えながら英語を操る」という作業がこれ以上出来ず、こんな会話で終わったのでした。

「なんか違うじゃん?」以外に思いつかなかったんだもの(笑)。そりゃー確かに自分で命を絶つという意味では同じですが、でも全く違いませんかね。

 

日本語と英語の違い

こういった概念を説明するには、英語と日本語の性質をちょっとだけ知っておくと便利です。

 

日本語は概念的

実は、日本語には「含み」があります。

概念的と言ってもいいかもしれません。

「自殺する」とか「切腹により」という言葉の背景に、事実以上の無限の情報が乗るのです。

しがらみがあったのかもしれない、本人もさぞ無念だろう、それ以上どうしようもなかったのだ・・・などなど、

私たち日本語話者は、言葉から無意識に事実以上の概念を拾う癖がついています。

「察する文化」とか言われますが文化だけでなく、すでに言語に染み込んだ性質なのです。

これが日本語という言語のもっとも難しい点でしょう。

 

英語は事実重視

一方英語は「事実」にフォーカスを置きます。

今回であれば、自殺も切腹も「自分で命を断つ」ことに変わりはありません。

名誉とか逃げとか、はたまた忠誠とか。

そんな「事実以上の情報」は、言葉に含まれていないのです。

 

日本語の「含み」を削ぎ落とす!

であれば、英語の話者であるアメリカ人のパパに「含み」を説明するには、極限まで単純化して伝えればいいわけです。

ちか
自分で命を断つのは同じだけど、心理的な背景が違うよ!

ちか
自殺はネガティブ、切腹はポジティブ!または自殺は自分のため、切腹は他人のため!例外もあるけど、だいたいこんな感じ!

といえば、多分通じたことでしょう。

 

この極限まで単純化された、英語という言語。

余計なものの一切を削ぎ落とし、明確に、軽快に、ハッキリと断言をするこの感覚。

この感覚こそが、英語を使う上でとても大切になってくるものなのです。

日本語の感覚のままあらゆる言葉を尽くして説明するよりも、英語の感覚に変換することで、話せる内容が逆に増えるのかもしれません。

慣れるとこの軽快さは、実に楽ちんで楽しいものです。

何か英語で話したいことがある時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

ABOUTこの記事をかいた人

タロットを媒体に、「今のエネルギー状態」「ちょっと先の未来」「直近で何をすれば良いか」にフォーカスする「未来視セッション」をメインに提供中。

強HSP+共感型エンパスであり、うつ病&自殺未遂サバイバー。

「女性がより輝く」「エンパスがより自分らしく生きる」をモットーに、持って生まれた少しスピな視力を活かして活動しています。