私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「31. 地下世界」です!
ストーリー
稲妻に打たれて歩き出した勇者は、森の出口付近で洞窟の入り口を見つけました。雨は相変わらず土砂降りです。勇者はその洞窟に入ってみることにしました。
それはそれは深い洞窟でした。
だんだんと地中に潜っているようです。
行き着くまで行ってみようと歩き続けると、急に目の前に拓けた地下空間が広がりました。神秘的な地底湖があって、壁がうっすらと光る苔で覆われています。地中なのに不思議に光る場所でした。
そこで勇者は、自分の人生の映像をみました。
小さい頃に魔法を封じられたこと、
故郷を旅立ってから今までの旅、
そして魔法を思い出したこと、
最近の葛藤と「ずっと森にいたい」と願ったこと。
さらに別の記憶の映像も流れ込んできました。
同じように旅立って途中で諦めたこと、
その時代ではそれ以上進めなかったこと、
その時の絶望と無念さ、
それでも前向きに最後まで生きたこと・・・。
過去を生きる無数の人たちの記憶でした。
そして勇者は地底湖のそばで、光る布を見つけました。
手にとってみると、それはマントのようでした。
旅を続け、
葛藤を振り切り、
深く深く潜った地底の先で、
勇者はついに「光のマント」を手に入れたのです。
カードの意味と背景
このカードが出る時、「過去からの財産」「過去からの贈り物」にフォーカスが当たります。過去を受け入れる時が訪れています。
持って生まれた気質や才能、
今世の先祖から受け継いだ身体能力、
今まで努力して後天的に得た技術、
1日ずつ頑張って生き延びてきたこと、
喜び、愛しさ、嬉しさ、幸せ、
怒り、憎しみ、悲しみ、絶望。
そんな全てのものが、実は過去からの財産なのです。
私たちは今を一生懸命生きれば生きるほど、つい過去を疎かにしがちです。後悔ばかりがたくさんあって、過去に対する感謝はほとんど持てないことも多いでしょう。
ですが本当は、私たちが今ここに生きているということ自体が、生命のバトンを受け継いできた結果の奇跡なのですね。
私たちが頭で思い出せる「今世の過去」を飛び越えて、先祖や先人から受け継いだ知識や伝統、さらに自分の魂が輪廻の中で持ち越してきた感情や真理など、あらゆる「過去の財産」が、今の私たちの中には息づいています。
それに感謝をして受け入れ、
今世お預かりした力として発揮し、
存分に輝く時がやってきました。
このカードを引くのはこんな時
このカードが出る時は、あらゆる面で「過去を受け入れる」ということを促されています。
正位置:過去を統合して自分を表現する
逆位置:過去を受け入れられず未来も見えない
というイメージで捉えます。
このカードが示す「過去」とは、
・今世で経験したこと
・生まれ持った本来の気質
・親や祖父母、先祖との繋がり
・過去世から持ってきた魂の課題
・過去を生きた人の集合無意識
など、小さなものから大きなものまで、あらゆることが含まれます。
どの部分の「過去」を受け入れようとしているのかで解釈が異なっていきますが、このカードを引く人は、総じて「過去を癒すことができる人」です。
今世の肉体で経験している感情を感じきることは、ただ私たち自身の今世の人生をより楽にするだけでなく、過去を生きた無数の人たちを癒すことにも繋がるのですね。
正位置で出る時は、過去に感謝をできるくらいにエネルギーが整いつつあるでしょう。過去が強力に味方をしてくれています。あらゆる「過去」に目を向けて、今〜未来を生きるためのヒントがないか探してみましょう。
逆位置で出る時は、逆に過去との繋がりを否定したい状態になっているかもしれません。どうして否定したくなってしまったのか、どんな傷や恐怖体験をしてしまったのかを探り、癒す必要があります。
逆位置で出た場合、まずは「そうかー過去を切り離したいと思ってるんだなー。そりゃー色々あったもんなー」くらいに思ってみると良いかもしれません( ;∀;)
・・・過去を受け入れた時、
過去は私たちに味方をしてくれます。
過去の財産を受け取って、存分に今世の命を輝かせましょう。
次回:32. 光の戦士
最初から読む:1. いにしえ人
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