私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「32. 光の戦士」です!

ストーリー
地下世界で光のマントを手にした勇者は、それを羽織って外に出ました。魔力が上がっているのを感じました。
外はすっかり夜でした。
土砂降りだった雨は止んで、
夜空に星と三日月が出ています。
出口の近くに男性が座っていました。背中を丸めて座り込んでいるその人は無表情で、酷く打ちひしがれているようでした。何かとても傷つくことがあったのだろうと思いました。
・・・今までだったら魔法で火を起こしてあげて、「体を休めてください」と声をかけたかもしれません。でも今の勇者はそうはせず、ただそっと近くに腰を下ろしました。
星も三日月も出ている。
完全な闇夜じゃない。
この人は自分で光を見つける。
そう当たり前のように信じきっていたのです。
やがて男性は泣き始めました。
勇者は男性が泣き止んで眠るまで、
ずっとそのまま無言で座っていました。
・・・そして眠った男性を見て、勇者は魔法の真の使い方を知ったのです。この使い方ならば不安も恐れも襲って来ず、消耗もしないのだと知りました。
カードの意味と背景
「光の戦士」は究極のライトワーカーです。
よく「影を産まない光」「闇を希望で追い払う」と言われますが、決して闇を排除しているのではない、ということを知っておかなくてはいけません。
闇と光は表裏一体。
闇を見ずに光を纏うことはできないのです。
この「光の戦士」は、「闇を見つくしたからこそ光を体現できる」ということを知っていて、その証拠にこのカードの中の戦士は、ちょっと悲しそうな憂いを帯びた表情をしています。
自分の道を探して歩き続け、
あらゆる闇を見つめ続けた先で、
人はある時「光の戦士」へと転じます。
決して希望と愛だけを見ているのではなく、暗い場所に無理やり光を見出しているわけでもなく、「元気出そうぜ!」と光の方から励ましているのでもありません。
この究極のライトワーカーは、闇を見つめる過程を信じることのできる人です。その存在そのものが周りの人を勇気付け、光をもたらしていきます。
このカードを引くのはこんな時
このカードはそんなに頻繁に出てくるカードではありませんが、たまに猛烈に「呼ばれた!」みたいな引き方で出てくる時があります。1枚引きのところ2枚目に飛び出してくるとか、なんか吸引力が違うんです😂
正位置で出る時は、
・光に転じる覚悟を促されている時
・既に闇を見きって光を体現している時
・全力で行け!という時
逆位置で出る時は、
・本来の自分の気質を無視し抑圧している時
・前時代的な価値観に振り回されている時
・エゴや自己否定に苛まれている時
・・・などをそれぞれ示していることが多いです。
正位置でも逆位置でも、このカードを引く人のエネルギーはとっても独特です。男性的な力強さを纏っていて、その奥に絶望や虚無があり、それがその人を優しく輝かせているようなイメージを受け取ることがよくあります。
このカードを引く人は、
圧倒的な存在感を纏う人、です。
光を自覚し、正しく周りに放ってください✨
次回:33. 魔法
最初から読む:1. いにしえ人
ご依頼はこちら:外山周のリーディング