「英語ペラペラになりたい!」と思って英語を勉強し始めて、その「ペラペラ」のハードルが高くて途中でめげそうになる・・・ってよくありますよね。
実は言語をネイティブレベルに習得するには、努力や正しいトレーニング方法よりも重要な要素があるとされています。
それがズバリ年齢です。
バイリンガルの留学経験者も、年齢が上がると次第に「英語と日本語のモードが切り替わりにくくなった」と感じたりすることはよくあるようです(ちなみに私も最近ひしひしと切り替えの壁を感じていますf(^_^;))
年齢と第二言語には大きな関係があるらしいのです。
今日はそんな観点の「臨界期仮説」を紹介しつつ、大人になってからの英語学習のコツを書いていきます!
言語には「臨界期」がある
「臨界期」とは、言語の習得が不可能(または著しく困難)になると仮定される年齢のことです。具体的な年齢には諸説ありますが、12〜14歳前後とされることが多いようです。
そして「臨界期仮説」とは、「臨界期となる年齢を超えると、言語の習得が不可能(またはとても困難)になる」「言語をスムーズに習得できるのは臨界期となる年齢まで」とする仮説のことです。
つまりわかりやすく言えば、「大人になってから第二言語の習得をするのはめっちゃ大変だ!」ということですね。
「臨界期仮説」の信憑性
今までの様々な研究から、臨界期仮説の信頼性は非常に高いものです。研究結果などを知らなくても、多くの人が実感として「外国語を勉強するなら子供のうちから」と知っていることでしょう。
・子供の頃からネイティブに英語を習っていたら、喋れるレベルは別として、発音だけは大人になってもネイティブ発音のままだった。
などなど、身近な例もたくさんあります。第二言語の習得に関して年齢が大きな要因になることは、もはや定説とされています。
「臨界期」を超えた後の言語習得
では私たち臨界期を超えた大人が第二言語を上達させていくには、一体どうしたら良いのでしょうか。
今回の記事では具体的なトレーニング方法ではなく、目標を定める基準についてまとめていきます。
①ネイティブレベルを諦める
まず1つ大切なのは、「ネイティブレベル」を諦めておくことです。
英語業界は「3ヶ月で英語は伸びる!」など煽ってきますが、これは嘘ではないにしろ言語適性が高い人たちだけに言えることであり、また「伸びる」の範囲がほんの少しであるかもしれないことに気を配らなくてはなりません。
本当に残念なことですが、多くの人たちにとって、ほんの少しの努力で英語力を一気にバーンと上げるなんてほとんど無理なことなのです。
②「ほんの少し先」の英語力を目指す
ネイティブみたいになりたい、同僚のあの人みたいに会議でバンバン発言できるくらいになりたい、などの高い目標があれば一旦少し期待値を下げて、「ほんの少し先」に設定しましょう。
・何度も見てるDVDを英語字幕で見れるようになる
・趣味について英語でもっと深く話せるようになる
など、ちょっと頑張れば今でも出来そうなことに標準を合わせていきます。
③英語が「話せる」ことにする
次に完全に精神論ですが、「英語を話せる」ってことにしてしまいましょう(笑)。
言語の学習において、「こんなことやっても話せるようにならないんじゃないの…」と不安に思ってしまうと、それが一番英語の上達を遅らせるのです。不安と言語の関係は、既に言語学者によって研究されています。
「これをやってるから必ずできるようになる」と信じましょう。そして実際に「なんか分かる気がする」「話せる気がする」ということにしてしまってください。
「ペラペラ」かどうかは自分が決める
「臨界期仮説」を前提として「いかに大人が英語ペラペラになるか?」を考えた時、一番重要なのは「ペラペラ=ネイティブレベル」という認識をやめることです。
最低限の意思疎通ができたら、
英語を話してて楽しかったら、
友達を作れる英語力があったら、
どんなに訛りがあろうが文法的な間違いがあろうが、それだって立派な「ペラペラレベル」でいいんですよ。
第二言語を必死で習得する時代は、もうすぐ終わりを告げるでしょう。これからは人そのものエネルギーがますます大切になる時代です(突然怪しい内容ですが😂)。
言語はコミュニケーションのツールでしかありません。ネイティブレベルの第二言語に価値があるのではないのです。
下手でもいいから、
完璧でなくてもいいから、
自分らしさを世界に放つツールとして、
自分だけの「ペラペラ」を育てましょう!
言語はパッション!
Let’s enjoy!
*外山周の「英語リーディング」はこちら!
https://colorflow.jp/english-reading/