「怒り」の世代間連鎖:現代の生きづらさと戦争のつながりを考える

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外山周です。

神社が好きで、時間ができるとよく九段に行きます。

一昨日も九段に行って参拝し、いただいた招待券で遊就館に行ってきました。

 

遊就館で感じられる「想い」

遊就館は、靖国神社にある資料館です。

明治以降の戦没者の資料を見ることができます。

私は遊就館に行くと、展示されている直筆のお手紙(たいていは遺品としておさめられたもの)を必ず読みます。

その言葉の裏に込められた「想い」を、少しでも感じてみたいと思うからです。

文字、とくに直筆で書かれた日本語には、強い力があると感じます。

言葉にならない強い想いが、直筆の言葉の影に見える。

・・・少し矛盾するようですが、そう感じます。

 

お手紙の他に、第二次世界大戦に散華された方たちのご遺影がある展示室があります。

壁一面、ご遺影です。

今までなかなか直視できなかったのですが、今回はがんばって一通り拝見しました。

優しそうなお顔と、気弱そうなお顔が多いことに、とても胸が痛みました…。

そして笑顔のご遺影が多いことにも。

 

「想い」を世に出したい

とても浅はかな言い方ですが、私には軍人さんたちの想いが、少し分かるような気がします。

本当はどんなにか怖く、帰りたかったことでしょうか…。

それでも命の危険がある極限の状況下で、そう言っても仕方がないから頑張るしかなかった。

どうせ頑張るのなら、せめて帰るべき祖国を守ろうとした。

…ただそれだけなんじゃないかと、なんとなく思ったりします。

 

「言っても仕方がないから、頑張るしかない。」

これは実際に私の祖父が昔、当時のことを思い返して教えてくれました。

ついでに私の父も、全くの別件で同じことを言っていました。

もちろん私も、この考え方でずっと頑張ってきました。

「言っても仕方がない」

「誰も助けてなんてくれない」

そう思って頑張るのは確かに効果はあるけれど、同時に怒りがどんどん溜まります。

守ってもらえなかった、助けてもらえなかった怒りが溜まって、でも「言っても仕方がない」が前提にあるので爆発させることすらできません。

 

現代を生きる私でさえ、その抑圧がとても苦しかったのだから、本当に極限の状況にいた軍人さんたちの怒りはどれほどのものだったかと思います。

今で言うPTSDになった帰還兵も、たくさんいたと思います。

もちろん戦地に行かなかった一般の人も含めて、国民総PTSDになってもおかしくない時代だったと思います。

それに一切ケアがないまま必死で生きて、戦後の日本を復興させ、子供を育てた。

その子供たちが親となり、孫世代が大人になる時代になった。

3世代に渡って怒りが連鎖したのは、必然のことなのです。

 

連鎖があると分かったら安心できた

私は21才でうつ病になってから、ずっと感情のワークを続けています。

去年からようやく連鎖について考えられるようになり、実家に行って祖父の手書きのメモを読んできました。

そして分かったことは、軍人気質の塊のようだった祖父も父も、本当はただ優しくて怖がりなただの「人」なんだということでした。

祖父から父へ、父から私へと、軍人気質と怒りが受け継がれてしまった。

そしてそれは、おそらく祖父の戦地での経験が発端にあったのではないかと思い至った時に初めて、

「あー仕方ないや」

と思うことができ、とても楽になりました。

私は三世として、私と同世代の怒りに苦しむ人にこれを伝えていきたいし、ケアがないまま生きた祖父世代の想いもせめて日の下に出してあげたいと、今は思っています。

 

※この記事は、以前の記事の続きとして書きました。

→ 「怒りの国」となった日本、戦争後遺症3世の自分


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強HSP+共感型エンパスであり、うつ病&自殺未遂サバイバー。

「女性がより輝く」「エンパスがより自分らしく生きる」をモットーに、持って生まれた少しスピな視力を活かして活動しています。