私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「29. 旅路」です!
ストーリー
ジャガーに出立を促された勇者は、それでも決心がつかないまま眠ってしまい、気付いたら明け方になっていました。
猛烈に喉が乾いていました。
そしていつものように水を飲もうとして、身体が乾いて干からびていることに気付きました。皮膚が硬くなっていて、関節が固まり、身体を思うように動かすことができません。
なんとか身体を起こすと、昨夜動物の気配を感じたよりもさらに近く、頭のすぐ上に光のような気配がありました。
「出立せよ・・・」
「道は照らしてやるから・・・」
「ずっとここにいることは出来んのだ・・・」
昨日聞いた声よりも強い言葉で、いよいよ出発を促されているのだと分かりました。
それでも勇者は決心がつかないままでした。
この森を離れるなんて、もはやどうしても想像できなかったのです。
・・・なんとか腕を伸ばして水を一口飲んでも、身体は乾いたままでした。それでもなお森への思いを捨てきれないまま、干からびた身体で勇者はそこに座っていたのでした。
カードの意味と背景
この「旅路」のカードは、1つ前の「ジャガー」のカードから繋がっています。
ジャガーが「外に飛び出してみろ」と告げて、
それでもなお今までの場所に止まる時、
このカードの男性のように疲れ果ててしまいます。
出発が決まっているのに「嫌だ!出発しない!ここにいる!」と踏ん張り続けると、そこにエネルギーが大量に割かれてしまうからです。
カードの男性を見てみると、体の表層が干からびているというか、硬くなっているというか、動けなくなっている様子であることが分かりますね。
一見しんどそうに見えますが、この状態になるからこそ、私たちは「もーーー仕方ない出発だー!」と決心することができるのです。
どんなに外に促されても、
私たちは今までの場所に留まりたくなるものです。
新しい世界に行くのは怖いし、不安だし、踏み出すにはとてつもない勇気とエネルギーが要るからです。多少の不満があっても今いる場所に留まる方が、人生はより安全な場合があるわけですね。
それでも外に向かう運命である場合、
私たちは「動けない!」という段階を乗り越えて、
硬くなった皮を脱ぎ捨てていきます。
その旅路が暗いものであったとしても、
頭上のフクロウが必ず照らしてくれるでしょう。
このカードを引くのはこんな時
逆位置で出やすい一枚です。この「旅路」のカードが出る時は、修行の旅への出立が約束されています。
正位置:更なる修行の始まり
逆位置:出発前にやり残したことがある
というイメージをそれぞれ押さえてみてください。
このカードが出る時は、カードの正位置・逆位置に関わらず、「修行の旅」が運命づけられていることが多いものです。今いる場所を離れ、未知の世界へと踏み出すことになるでしょう。
それは決して生半可な旅ではなく、いわゆるキャッキャウフフな自分探しの旅などではなくて、今世の学びのカリキュラムを完遂させるために必要な旅路となります。時には苦しさや辛さを伴うことがあるかもしれません。
正位置で出る時は、「よし分かった!今世の残りの人生をかけて修行をすると決めよう!」という覚悟を決めやすい状態で、未練や執着を手放す準備が整いつつあるでしょう。直感を信じて、今までやりづらかったことに挑戦してみましょう。
逆位置で出る時は、要はその覚悟が決まらない時です。
・執着や未練がある
・好ましくない現実から目をそらしている
・何かを無理やり振り切ろうとしている
・「旅に出れば世界が変わる!」と夢想している
・地に足のつかない空想をしている
などなど、あらゆる手段を用いて「修行をする」という運命から逃れようとしているかもしれません。逆位置で出る時は、特によく自分に意識を向けましょう。
修行の旅路を選ぶのも拒否するのも、実は私たちの自由です。
ですが「修行をする」を自分の意思で迎え入れることで、私たちは「本当の自分」に出会うチャンスを得ます。いずれありのままの自分のエネルギーで生きられるようになった時には、周りには優しく明るい世界が広がっているでしょう。
逃げるための旅ではなく、
むしろ挑み続ける旅である。
その覚悟ができたら、立ち上がって一歩を踏み出していきましょう✨
このカードを引く人は、「修行の旅路を歩める人」です。
次回:30. 稲妻
最初から読む:1. いにしえ人
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