私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「59. 天上世界」です!
ストーリー
樹の幹に背中を預けて座っていた勇者は、いつの間にか樹の意識の中に入っていたようでした。樹のてっぺんから見える世界に来ていたのです。
厳かで穏やかな場所でした。
悩み、苦しみ、悲しみなどの感情も、
身体の痛みも、息切れも、他の不調も、
それどころか他の生物の存在すらも、
一才何も感じないで済む場所でした。
そして勇者はまた唐突に思い出しました。
地上世界に生きるものは、実体を授かる前はみんなこの「天上世界」にいて、エネルギーは一つに繋がっていたということを。
そこからわざわざ分かれて実体を授かるのは、それぞれの役割を決めて受け入れたからなのだと思い出したのです。
勇者は勇者であることを、
大樹は大樹であることを受け入れていました。
その存在を以って誰かの役に立つことを、
その連鎖の果てに地上をより良くすることを、
みんなで決めてそれぞれの役割を受け入れ、
そして地上にやってきたのです。
故郷の村で魔法を使った勇者を殴った村人も、
途中の村で優しくしてくれた長老も、
みんな元を辿れば一つのエネルギーで繋がっていました。
であれば、地上で勇者がすべきことはただ一つ。
役割として預かった力を受け入れて、地上をより良い場所にするために使うことなのです。
カードの意味と背景
「天上世界」は魂に繋がる場所です。
過去の想念が眠る「地下世界」、
肉体を通して現実を創造する「地上世界」、
そして天の采配を司る「天上世界」があります。
宇宙、お空、天、大いなるもの、スピリット・・・などなど色んな呼び方をされていますが、私たちの魂は元々この「天上世界」にあったのです。
そこで「次はこれを学ぼうっと」「これを通して地上をより良い場所にしようっと」というカリキュラムを定めて、それに相応しい家系と肉体、場所と時代を選び、この地上に生まれ落ちます。
地上でそのカリキュラムを終えたら、私たちはまた肉体を離れ、天上世界に帰るのです。
肉体があるうちに、地上にいてなお天と繋がることを意図できたなら、「私の魂はこれをするために生まれてきた」と確信できるようになり、本来の自分のエネルギーを出し惜しみせずに放てるようになっていきます。
せっかくならその状態を目指しましょう、とこのカードは告げています。
地上の常識で自分を抑えつけたり、
他人の目を気にしたり、
お金のために嫌な仕事を続けたり、
小手先の技術を改善すればいいやと慢心したり、
そういう地上レベルの「まーこんなもんでいいか」というレベルを超えて、魂レベルのエネルギーをバーン!と放つことを促されています。
それが魂を練り上げることであり、地上を良くすることなのです✨
このカードを引くのはこんな時
このカードが出る時は、「視座を上げよう」「なぜ生まれてきたのか思い出そう」「天命を果たそう」と促されている時です。
正位置:次元上昇が起きるよー!天命が降るよー!
逆位置:いつまで無気力でいる??
という感じのイメージで捉えます。
地上に生きる私たちの目に見えるもの、頭で理解できる思考を遥かに超えて、大いなる「天上世界」が確かに存在しています。私たちはそこで今世で学ぶ魂のカリキュラムを決めて、地上に生まれ落ちるのです。
正位置で出る時はそれを受け入れる準備が整っている時ですが、逆位置で出る時は「無気力」「怠惰」「他力本願」「もうそんなことどうでもいいからただ楽にしてくれよ」という気持ちが強い時かもしれません。
それも全てが悪いことではなくて、それほど地上で感情を抑圧して生きてきたり、なかなか自分の思い通りに生きられなかった裏返しだったりもするので辛いところなんですけどね。
ですが「生命の樹」と同じく、このカードも逆位置で出る時は特に「腹を括る」が必要になるでしょう。
無気力のまま今世を終えるのもよし、
ずっと他力本願で助けを待ち続けるもよし、
覚醒して自分にできる創造をすると決めるもよし、
どれを選ぶにしても、「それが自分の魂の選択ならば受け入れる」という決意をする時期がやってきます。
・・・結局私たちは地上の経験全てを受け入れて、それによって自分の魂が望んだ世界を創っていくと意識するしかないのです。
このカードが出る時は、「天の采配を受け入れられるか?」と問い直してみると良いですね。
次回:60. ビジョンクエスト
最初から読む:1. いにしえ人
ご依頼はこちら:外山周のリーディング