私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「17. 大地」です!
ストーリー
鷲とともに空を飛んだ勇者は、広い世界を見渡すことを覚えました。空はどこまでも青く、風を受けて飛ぶと気分が高揚し、世界のどこまでも行けるような気がしました。
どのくらいの時間飛んだでしょうか。
妙に気になる土地が目に入ってきました。
それは山を切り拓いたような場所で、家畜を放し飼いにして、テントのような布の家で生活をしている人たちがポツポツと点在しているのが見えました。
鷲は勇者の心が伝わったかのように、その場所に勇者を降ろしました。
・・・地面に降りても、まだ体が揺れているような気がしました。ふわふわして浮いているような、地面が無くなってしまったような心許ない感じがします。
地面にベタっと背中をつけて寝転んで、しばらくの間空を見上げていました。さっきまで空から地上を見ていたのに、今は空が遥か上にあります。
少しずつ身体が落ち着いてきて、揺らがない大地があることがとても心強く感じました。
寝転んだまま空へと飛び立つ鷲を見送って、「完全に復活したらまた空へ飛び立つ日も来るのかな」と思いました。
地面に戻って復活できるからこそ、空を舞えるのです。
カードの意味と背景
父なる空から、母なる大地へ。
「鷲」から「大地」へと戻ってきました。
「母なる大地」という言葉にもなっている通り、大地は「ここに戻ってくれば安全だ」というような母性的な安全基盤を象徴します。ずっと空を飛んでいることは出来ません。空で広い世界を見て狩りを達成したら、私たちはまた大地に戻ってきます。
大地には家があり、畑があり、家族がいて、
私たちはそこで一度翼を休めるのですね。
「地に足をつけましょう」というわけです。
そんな意味から、大地は「トウモロコシ」のカードと同様、肉体、健康、経済などの物質的な豊かさと、自然の癒しの力を象徴します。
大地の上で長時間かけて命が育まれることから、「努力の末の成果」や「揺らがない愛情」の意味も込められています。
・・・昔土地を追われたネイティブアメリカン達は、「土地を所有する」という概念がどうしても理解できなかったと言われています。
私たちはみな大地の上に兄弟であり、等しく生かされているということです。
お互いに感謝を忘れず、揺らがずに努力を続けましょう。
このカードを引くのはこんな時
このカードが出る時は、「どーーーん!」とした揺らがないエネルギーが内にあるにも関わらず、外側をこちょこちょされて消耗している時が多いようです。
正位置:等身大で命を育む
逆位置:いつも空ばっかり見てる
というイメージをそれぞれ押さえましょう。
どちらにしてもこのカードが出る時は、人間関係や仕事で嫌なことがあったり、相手や状況が全く変わらないように思えて苦しくなったり、
ムカつく
煩わしい
なんで私が
分かって欲しい
なんかモヤモヤする!
もーーーうんざりだーーー!
のような気持ちが湧き上がるほどの現実が広がっているかもしれません。
正位置で出る時は、「表面の表面の出来事や感情は、実はとても些細なことである」と告げられています。私たちは皆大地に住む兄弟のようなものであり、それに気づけるエネルギーのある人から、相手を包み込むことにトライしていくことになるのです。
逆位置で出る時は、「もう嫌になった」という気持ちの方が強い状態かもしれません。「消えたい」「生きるのしんどい」「もー疲れた」と思っているか、無気力すぎて体に良くないことをしてしまっているかもしれません( ;∀;)
逆位置で出る時は注意をしましょう。しんどいですが意識を体に引き戻し、気力を取り戻すところから始めなくてはなりません。まずは地面に足をしっかりつけて、足の体温を感じたりしてみてください。
・・・いずれにせよこの「大地」のカードを引く人は、本来なら自分のエゴを超えて、あらゆる人の安全基盤となる人です。言葉で理解し合えない相手すらも、その盤石な愛の上に育むだけの器の大きさを持っています。
いずれ覚悟を決める日が訪れるでしょう。
見返りがなくても、
自分がどれだけ悲しく寂しくても、
相手に安全基盤を求めるのはやめて、
自分こそが誰かの安全基盤となるのです。
地に足をつけて深呼吸しましょう。自分の体と心を大切に。あなたが自分らしく自分の本質と繋がれるようになった時、周りのたくさんの人を元気付けることになるでしょう。
次回:18. 大地の守り人
最初から読む:1. いにしえ人
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