私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「16. 鷲(ワシ)」です!
ストーリー
太鼓に合わせて身体を動かし、「身体が勝手に動く」と知った勇者は、細長い谷の空を大きな鳥が旋回しているのを見ました。谷の民によるとそれは「鷲」という鳥で、生きる意味を見出した者の元に降り立つことがあるのだそうです。
太鼓が鳴り止む頃、鷲は勇者の元に降りてきました。
「勇者よ。お前はなぜ旅をしている?」
鷲は勇者の頭の中に語りかけてきました。
今の勇者には、もはや言葉で答える必要は全くないと分かっていました。旅を続けずにはいられないことが答えであり、呪いを解放し続けることが役割であり、それを受け入れ続ける限り、身体は勝手に動くのだと知ったからです。
勇者は目を逸らさず、鷹の目の奥を見つめました。
・・・数秒そうして見つめ合った後で、鷹はその大きな足で勇者の肩辺りを掴むと、バサッと大きな音を立てて舞い上がりました。
谷底はあっという間にずっと下になり、さらに空高く飛んで、目の前に夜明け前の空が広がっています。
しばらく空の一色を見つめた後で、勇者は風を受けながら地上を見渡し、次に降り立つべき場所を探したのでした。
カードの意味と背景
鷲はもっとも空を高く飛ぶ鳥と言われ、カラスと同様に世界中の色々な神話に登場します。
もっとも空を高く飛ぶ鳥=太陽のもっとも近くまで飛べる鳥である、ということから、スピリチュアル的にとてもパワーの強い動物であるとされ、「偉大さ」の象徴として知られています。
大きな体、
どこまでも高く飛んでいける翼、
広く眼下を見渡せる視野、
狙った獲物に一直線に向かっていける俊敏さ、
それを一撃で捉える鉤爪。
そんなバイタリティー、前向きさ、勇気、気高さを併せ持っていて、スピリチュアル的には鉤爪で大切なものをしっかり掴み、忘れずにいるのだと言われます。
(ちなみに鷲は唯一のパートナーを決めて、強い絆で結ばれる鳥なんだそうです。)
生きている意味をしっかりと見出し、
どこまでも空高く勇敢に舞い上がり、
「これだ!」と思ったものに一直線に飛べる。
そんな性質があることを、このカードは教えてくれます。
このカードを引くのはこんな時
このカードが出る時は、何か新しいことをやろうとしていたり、やりたいことをやる勇気が出なくて少し尻込みしていたり、ワクワクとともに不安や恐怖を感じていたりするかもしれません。
正位置:大空に羽ばたく時がきた!
逆位置:籠の中では翼も爪も使えない
というイメージで捉えます。ちなみに私のリーディングでは逆位置で出ることが圧倒的に多いです。
正位置で出る時は、もう既に望んだ未来にエネルギーをしっかり放っている時です。怖かったり不安だったりしても、思い切って行動を開始してみましょう。それによってまた色んなことが見えてきて、「これだ!」と思うものが見つかっていき、道が拓けていくでしょう。
逆位置で出る時は、不安や恐怖が勝っていたり、むしろ今のままでいいと思っていたりするかもしれません。「自分に力がある」ということをすっかり忘れてしまっているかもしれませんね( ;∀;)
・・・どんなに強く立派な鷲でも、例えば檻に閉じ込められて長い間痛めつけられてしまったら、翼を開くことも忘れ、爪を出すことも忘れ、空に戻ろうとする気力すら無くしてしまっても仕方のないことです。
このカードの逆位置を引く人は、どこかでそんな過去を過ごしているかもしれません。
ですがその正体は、本来どこまでも高く泰然と飛べる力を持ち、獲物を一直線に狙える気高きハンターなのです。決してそれを完全に忘れてしまったわけではなくて、心のどこか、体のどこかで覚えていると思います。
逆位置が出た時は、「そうかー、翼も爪もあるっぽいよ」「もっと別の世界があるっぽいよ」とまず思ってみてくださいね。
ちょっとずつ翼を広げましょう。
ちょっとずつ思い出しましょう。
もし大空を舞って疲れても、休みたくなったらまた地上に戻って来れば良いのですよ☺️
このカードを引く人は、本来「自由に大空へ羽ばたける人」です!
次回:17. 大地
最初から読む:1. いにしえ人
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