英語を自分らしく使うために知っておきたい「言語適性」の壁

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外山周です。

「学習障害」という言葉を聞いたことがありますか?

読字障害、書字表出障害など・・・

聞く、話す、読む、書く、計算するなどの能力のうち、特定のものの習得が著しく困難である場合に「障害」とされます。

英語の読字障害(読むのが困難なこと)は、日本語の読字障害の2倍以上です。

日本語の読字障害が約5%なのに比べ、英語では10~15%に跳ね上がるとされ、日本人でも英語だけ読めない人が実は多くいると言われています。

(これは言語の性質自体に原因があります。)

この英語だけ読めない(聞けない)人の存在は、日本語に問題がないために見落とされがちで、英語業界の多くの組織でも、おそらく語ることすらなくタブー視されているのではと推察します。

今日はそんな読字障害を含む「言語適性」について、思い切って語ってみたいと思います。

 

学習障害は極端な「適性」

言語には「適性」というものがあります。

先述した学習障害は、言語適性の極端な例として分かりやすくするために書きました。

障害まで行かなくても、「なんとなく苦手」「なんとなく得意」のレベルで適性は存在します。

物理や球技にも適性はあるし、おそらくあなたの業界にも、

「この子はこの業界向いてないかも…」

と思わせる新人さんがいるのではないでしょうか。

 

「適性ありませんよ」とは言えない

どんな業界でも、長くいれば「この子向いてないわ」が分かるのと同様に、英語を教える側の多くの人も経験や肌感覚で「適性」を見ています。

ですが組織(というより現代の日本の社会)では、この「適性」について口に出されることは多くありません。

英語業界で面と向かって「あなた適性ありませんよ」と言えば、収益が減ってしまいます。

だから適性がない人に「TOEIC900が目標です!」とわれれば、「たぶん無理なんだけどな・・・」と思いながらも「分かりました!TOEIC900点取れるように頑張りましょう!」と言い続けることが仕事の一部です。

これに心を痛めてしまう講師は、次々現場から去っていきます。

 

適性がなくちゃいけないのか?

問題は、

「適性がありません。じゃあどうする?」

ってことです。

適性を無視して英語を詰め込むことが、必ずしも大切ではないはずです。

私が実際に見たケースを紹介したいと思います。

 

留学で元気になった大学生

私は今まで、頭の良いビジネスマンから軽い学習障害のありそうな大学生まで、沢山の人にセッションを提供してきました。

その中で印象的だったのは、

「日本の大学がつまらない」

「努力してもしてもTOEICの点が取れない」

と嘆いていた男子学生です。

ある日突然TOEICはお休みすると宣言し、フィジー留学に旅立っていきました。

 

日本では辛そうだった

彼は「英語が読めない人」の1人でした。

TOEICのスコアは400から全く伸びず、「TOEIC700点取らないとダメなんだ!」と言い続け、かなりきついプログラムを組まれて必死で頑張っていました。

それでもやっぱりTOEICは取れず、「まだ努力が足りなのか!」と言い・・・辛そうでした。

 

「自分らしく英語を喋れる」状態

留学先のフィジーの気候と人々の気質が、彼にはとても合っていたようです。

帰国後は嬉しそうに写真を見せてくれて、

「初めて英語が喋れた気がした」

と嬉しそうに教えてくれました。

楽しく自分らしくいれて、現地の人とコミュニケーションも取れた。

これが「自分らしく英語を使える」状態じゃなかったら、一体なんなんなのでしょうか。

 

帰国後は「やっぱり喋れない」

でも帰国してスクールに来ればまた元通り、日本式の詰め込みトレーニングを受け、そして「やっぱり喋れない」と感じて消耗してしまうのです。

最後は結局目標スコアが取れないまま、「やっぱり英語は僕には無理でした」と言いながらスクールを辞めていきました。

フィジー留学の後は「喋れる気がした!」と嬉しそうに言っていたのに。

 

「適性」は強みの裏返し

実は、私も言語を読むのがとても苦手です。

英語は特に早く読めないし、日本語の文章も実は読むのにとても時間がかかっているし、昔勉強した韓国語はハングルが読めずに断念しました。

だからTOEICも960点止まりで、これ以上努力しても多分満点は取れません。

話す時は日本語でも1度脳内で文章を組み立てる癖があるので、話すスピードやタイミングも、本当はすごくゆっくりです。

私は決して言語適性が高いわけではなくて、なんとか努力知識を重ねることで、教えられるレベルまで持ってきただけでした。

 

だけど適性が高くなかったからこそ良い部分を見つけ、

「今の英語力でなんとかしましょう」

「方法は無数にありますよ」

「大丈夫ですよ、今まで頑張ってこられましたね」

と本気で心の底から言うことができて、それが今のセッションに繋がっています。

私がずっと感じていた「適性の壁」は、実はオンリーワンの裏返しでした。

 

「上達」ではなく「自分らしさ」を

言語適性の概念は、「完璧じゃなくても自分らしく英語を使う道はある」と思うために使えるものです。

決して高い低い=良い悪いではありません。

英語ができなくて「もっと出来るように」と自分を駆り立てているあなたは、もう充分に頑張り、努力を重ねてこられたことでしょう。

「もっと頑張らなきゃ!」と思う前に、どうか「言語適性」という概念を知ってください。

どうか1度その頑張りと努力を認め、

「よく頑張ってきた」

「このままでもいいや」

と嘘でもいいので声に出してみてください。

英語を諦めるためではなく、自分らしく英語を使っていくために。

 

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外山 周

外山 周

TOYAMA, Chika
長く英語業界に身を置き、10,000時間以上の指導経験とTOEIC400点アップ等の実績を持つ。が、上達のみを重視するやり方に疲れ独立。現在は「ゆるくキツく楽しい」をモットーに、心を重視して英語イベントや個人セッションを行なっている。
口癖は「英語は外国語だから、完璧じゃなくていい」。
将来の夢は心理カウンセラーと、算命学の鑑定資格を取ること、日本人向け「古典に親しむ会」を行うこと。
神道と日本語が大好き。好きな言葉は「国のため、人のため」。

★詳しいプロフィールはこちらからどうぞ!

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外山 周

TOYAMA, Chika
長く英語業界に身を置き、10,000時間以上の指導経験とTOEIC400点アップ等の実績を持つ。が、上達のみを重視するやり方に疲れ独立。現在は「ゆるくキツく楽しい」をモットーに、心を重視して英語イベントや個人セッションを行なっている。
口癖は「英語は外国語だから、完璧じゃなくていい」。
将来の夢は心理カウンセラーと、算命学の鑑定資格を取ること、日本人向け「古典に親しむ会」を行うこと。
神道と日本語が大好き。好きな言葉は「国のため、人のため」。

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