アメリカ雑記を更新します!
今日はパパと話した「移民」のお話です。
移民=immigrant の定義
まず、英語の「immigrant(移民)」が持つ定義を紹介します。辞書によるとこう書いてあります。
immigrant:a person who comes to a country where they were not born in order to settle there
和訳:定住するために、生まれた国とは違う国に移り住んだ人
広義では、例えば正規の手続きを踏んで永住権を取得したり、帰化したりした人達も「移民」ということになります。
アメリカではいわゆる「不法滞在移民」をさして、immigrant(移民)という言葉を使う事も多いようです。
移民はアメリカの経済を支えている
ホストファミリーが住むカリフォルニア州は、不法滞在移民がとても多い州です。
Wikipediaによると、その数はなんと人口の7%(2009年調べ)と推計されているそうです。
この「移民」達は、普通のアメリカ人がやりたがらない重労働に就き、低賃金で長時間働きます。
例えばカリフォルニアで盛んな農業は、この移民の働きがなければ成り立たないと言われています。
もし彼らがいなくなれば、生産が追い付かずに収穫量が著しく減って価格が跳ね上がります。
もしアメリカ人を代わりに雇って変わらない生産量を確保したとしても、賃金が上がる分やはり価格の上昇は避けられません。
カリフォルニアの農業だけではなく、全国的に「経済大国アメリカ」の安価な大量消費の支えとして、実は不法滞在移民が大きな役割を担っています。
パパは「経済」、私は「文化」で移民を語る
この会話で気付いたことは、パパは「経済」をベースに移民を語り、私は「文化」をベースに移民を語っているということでした。
アメリカと日本は正反対の国
アメリカは色んな国の文化や思想をミックスし、よりパワフルなものを築いてきた国です。
多くの民族が集まって、国をより強くしてきたのです。
反対に日本は、単一民族だった江戸時代~大正時代に既に文化的な豊かさを実現し、いわゆる「ガラパゴス」になることによって、独自の文化を繋いできました。
アメリカの歴史が始まった200年前は、日本では江戸時代の末期です。
世界で最も古い国と、最も新しい国。
パパが言うように、あらゆる点でこの2国は正反対なんだなと思います。
移民について経済的、文化的な点から色々思うことはありますが、日本人は日本人の視点を持っていかなくてはいけないと感じます。
例えばパパは「色んな文化を混ぜればパワフルになる」と言っていますが、日本の文化的、歴史的背景を考慮せずその言葉だけを抜き取れば、日本の独自文化は薄くなっていってしまうかもしれません。
人の言うことを考えるときは、自分の背景をしっかりと見つめなくてはいけないということを、この会話を通して学んだのでした。