私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「28. ジャガー」です!
ストーリー
狩人が去って行った後、勇者は森で夜を明かしました。
森の中で感覚を研ぎ澄ませ、見えないものの存在を感じ取り、自分の命を維持するために必要な分だけの命を感謝していただく。
そんな風にして一夜を明かしただけで、その生き方がすっかり気に入ってしまいました。
一日、また一日と、勇者は下山の日を先送りにしました。
そのうち動物たちと仲良くなり、植物の意思なども感じられるようになってくると、勇者は「ずっとここで暮らしたい」とまで思い始めました。今までの旅路では一度も感じたことのない、平穏な安らぎを感じていたのです。
またあの行き先の分からない冒険に身を投じ、はっきりと意味を分かっていない目標を追いかけ、人のために魔法を提供して生きる道に戻るなんてと考えると、どうしても旅に戻りたくなくなってしまうのでした。
・・・ある夜瞑想していた勇者は、何か大きな動物が遠巻きに自分を見つめているのを感じました。その動物の気配は、大きく円を描いて周りをぐるぐる回っているようです。
「森を出ろ・・・」
「不安に飲まれるな・・・」
「ずっとそこにいることはできぬぞ・・・」
そう頭の中に声が響いてきました。
ずっとその動物に見られていることを感じながら、勇者には「守られている」という感覚がありました。「守ってやるから森から一歩出てみろ」と言われているのだと分かりました。
それでも決心がつかないまま、勇者はいつの間にか眠ってしまいました。
カードの意味と背景
ジャガーは「守護者」の象徴であり、
気配を決して粘り強い追跡をできる動物で、
闇と光を自在に行き来できる存在でもあります。
このジャガーのカードが出る時、「そこから飛び出すなら守ってあげるよ」と告げられています。
私たちは生きている限り、魂の成長のために自分の存在や行動の範囲を広げ、執着を手放し、変容し続けていくことが求められます。
ですがどんなに自分にとって「なんか違う」「ここにい続けたら良くない」と分かっていても、なかなか次の場所へと踏み出せないことってありますよね。勇気も出ないし、怖いし、今までの場所に情もあるからです。
ジャガーは時に鬼コーチ的な側面を併せ持つもの(笑)。
もし私たちが情や恐れに縛られて自分を見失いそうになったり、その場にずっと留まり続けようと足掻き続けるならば、そのうちどーん!と愛の雷が落とされるかもしれませんよ😂
・・・「旅を続ける」と決めて生まれてきたタイプの人は、どんなに一箇所に留まろうとしても、そのうち強制的に旅立ちを促される出来事を引き寄せてしまうものです。
ジャガーが励ましてくれているうちに勇気を出せば、必ず守護を得ることができるでしょう。
このカードを引くのはこんな時
このカードが出る時は、今までのステージから次へ移る前段階にいる時です。「まぁまずは出発前に腹を据えなされ」という時期ですね。
正位置:新たなステージへの移行
逆位置:まだまだここにいたい
という感じで捉えると良いです。
正位置で出る時は、いよいよ移行の準備が整いつつあります。今のモヤモヤ状態を抜け出す日が近づいています。ただそれは「何もしなくても気付いたら状況が変わってたー」となる種類のものではないので、自分で「よし!」と気合を入れると良いでしょう。
逆位置で出る時は、潜在意識ではまだまだ「よし!」なんて思えない時期にいて、その結果モヤモヤ状態がまだしばらく続くことになるかもしれません。
今いる場所は何となくもう違う。
それを自分で分かっている。
だからと言って次の場所はまだ見えない。
今いる場所でもいいような気もする。
でもなーんかモヤモヤする。
うーんうーんうーん。
みたいな感じかもしれませんね。逆位置で出る時は、「何でこんなにここにい続けたいんだろう?」と思ってみることから、自分のモヤモヤ状態を見つめ始めると良いでしょう。
・・・ジャガーのイメージは、遠巻きにじっとこちらを見つめて周りを巡回し、エネルギー的な守護を提供してくれているような感じです。
決して物質的に手取り足取りのサポートをしてくれる訳ではありませんが、私たちが動き出したらすぐ一緒に動けるように、ずっと見守ってくれています(というか見張られています・笑)。
なのでこのカードが出た以上は、ちょっとずつ時間をかけて勝手に腹が座っていくでしょう。
ちょっと腹が決まる
→ ちょっと現実が変わる
を繰り返しながら、いつの間にか全く違う景色に囲まれているのかもしれません。うずくまるのに飽きたら、顔を上げて立ち上がりましょう!
このカードを引く人は、「次のステージに行くと決めている人」です。
次回:29. 旅路
最初から読む:1. いにしえ人
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