私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「5. 最愛のあなた」です!
ストーリー
喧騒の街を出て、勇者はまた歩き始めました。「美しい道を行け」という老人の言葉の意味を改めて考えながら、なんとなく整備されていない道を歩くことにしました。酷く歩きづらそうな道でしたが、自然が身近にあって綺麗だったのです。
途中木の影に腰を下ろすと、幹の後ろに先客がいました。若い旅人風のその男性は自分を「ヒーラー」だと名乗り、勇者も自分を「勇者」と名乗りました。
「勇者様でもこんな場所で休憩するんですね。
勇者様は完全無欠で、疲れない人だと思ってました」
ヒーラーがそう言ったので、
「ヒーラーなら回復魔法が使えるだろう?
ちゃちゃっと僕の疲れを癒してくれないか?」
と勇者も言いました。
・・・2人は面白くなって笑い始めました。
勇者様ならば、
ヒーラーならば。
そう型に嵌めて相手を見ること、理想を押し付け合うことは、なんと辛く無益なことでしょうか。勇者が相手の望む「勇者様」ではないように、相手も勇者の望む「回復魔法の使い手」ではなく、またそうである必要もないのです。
いつの間にか、2人の疲れは癒えていました。
ヒーラーの回復魔法だったのか、
それとも勇者の治癒力だったのか。
ただ1つだけ確かに分かったことは、自分がありのままでいて、相手もありのままでいることを受け入れられたなら、それはお互いにとって良い時間になる、ということでした。
カードの意味と背景
このカードの英語表記は「The Beloved」です。belovedは単体で「最愛の人」という意味を持ち、「His beloved=彼の最愛の人」のような形で使われます。
最愛の人を思い浮かべてみてください。
その人はいつもあなたの心にいるでしょう。
最愛の人がいつも心の中にいるならば、
その人を宿しているあなた自身もまた、
あなた自身の「最愛の人」なのです。
自分を愛することは、あの人を愛すること。
あの人を愛することは、自分を愛すること。
・・・「あなたは私、私はあなた」ということですね。
私たちはいつでも、
相手を愛することによって自分を愛し、
自分を愛することによって相手を愛しています。
一方通行じゃないこの愛のあり方と、それ故に「愛はそこら中にある」ということを、このカードは教えてくれています。
外側の世界には、たくさんの愛があります。
家族も愛、友達も愛。
コンビニも愛、信号機も愛。
フラッと食べたいものを買えることもまた愛。
色んな形を借りて、常にあなたに愛がもたらせれています。
あなたの愛もまた、誰かのところに届いています。
誰かがどこかであなたの愛に包まれています。
自分の愛を大切にしましょう。
このカードを引くのはこんな時
このカードは滅多に出ない一枚ですが、元々愛がでっかい人や、愛がでっか過ぎてつい他人にあれこれしたくなってしまう人に、「まぁちょっと愛について思い出してみなされー」というメッセージを届けに出てくることがあると感じます。
正位置:ありのままを見て♡
逆位置:求め過ぎ注意
というニュアンスで捉えてみましょう。
・・・このカードを引く人は、生まれつきめっちゃ大きな肉体を超えた愛を持っている人ですが、私たちは肉体の制約があるばかりに、つい本来の「愛」を見失いがちなのです。
愛してるからやってあげたい!とか、
愛してるならこのくらいやってよ!とか、
そんな風に押し付けたり、本来の相手を見ずに「これやってくれるから好きー」とか思ったり、その役割をずっと求めまくったりしてしまうわけです。
正位置で出る時は、自分の愛情を制御し、ありのままの自分の性質を全て受け入れて、さらに相手にも愛情を注ぐ準備が整いつつあるでしょう。意識して自分をよしよししましょう。気になる相手がいる場合には、できるだけ決めつけずにフラットに相手を見てあげると良いでしょう。
逆位置で出る時は、相手に求め過ぎていないか注意をすると良いでしょう( ;∀;)そして出来るなら「なんで求め過ぎちゃったの?」と自分にきいてあげて、やっぱり自分をよしよししましょう。
・・・ありのままの自分の愛を受け入れられるようになった時、他人の中にも揺らがない愛があると確信できるようになります。
このカードを引く人は、生まれつき肉体を超えたでっかい愛がある人!です。充分に他人の愛を確信できる器の持ち主なのですよ☺️
次回:6. 剣
最初から読む:1. いにしえ人
ご依頼はこちら:外山周のリーディング