海外の人に「日本語かわいいね」と言われたことがありませんか??
私はアメリカに留学していた頃、アメリカ人はもちろん、台湾人やネパール人からも、よく「日本語や日本語訛りはかわいく聞こえる」と言われてました。
「かわいい」はいいけど、自信なさげに聞こえたり、弱々しく聞こえたりする場合は困ってしまいますねf(^_^;
または海外の人が喋ってる時に「怒ってる!?」「こわいよー」と思ってしまったり、必要以上に強く感じてしまうこともあるかもしれません。
日本語がかわいい理由を知って、うまく対処していきましょう!
日本語は「母音」の言語だからかわいい
日本語がかわいいと言われるのには、実はちゃんとした音声学的な理由があります。
理由は、日本語が「母音」の言語だから です。
母音の言語は優しく聞こえ、子音の言語はキツく聞こえます。
世界の言語の多数は子音が優位で、日本語のような母音の言語は少数しかありません。
海外の人にとって日本語は聞きなれない「母音の言語」であり、彼らの母国語にない音だらけの言葉なのです。
いきなり古代の失われた歌が聞こえてくるようなもんじゃないでしょうか(違うか)。
ポイント
・母音の言語 → 優しく聞こえる
・子音の言語 → キツく聞こえる
「母音優位」の日本語発音
さらに詳しく、「母音の言語」ってつまりどういうことなのかを確認していきましょう!
日本の国語の授業では「母音はあいうえお、子音はそれ以外」と習ったかもしれませんが、厳密に言うとこれは違います。
例えば「か」は日本語では子音と見なされますが、実際は「k」の音と「a」の音が融合している(!)のですね。
・「k」が子音
・「a」が母音
・「か」は融合した音
この「融合した音」を持つ言語が、母音優位の言語と言われます。
日本語は「あいうえおん」を除き、全ての子音が「母音と融合した子音」です。
日本語には、純粋な子音が言語として存在していません。
英語の「s」「k」「m」のような純粋な子音は、日本人の耳にはうるさく感じたり、雑音のように聞こえたりしますよね。
その逆で、海外の人には「母音と融合した音」が優しく可愛く聞こえるのだと言えそうです。
まとめ
・日本語には純粋な子音がない
・純粋な子音はキツく聞こえる
・母音と融合した音はかわいく聞こえる
応用しましょう!
日本語が「母音の言語」であると知っておくと、色んなところで役に立ちます。
・外国語を勉強する時は、子音の習得をがんばる!
・ナメられたくない時は子音を強く意識して話す!
・優しい雰囲気にしたい時は子音を弱めに!
などなど、色んなところで応用してみてください。
日本語はただでさえ可愛く聞こえているので、テンポを緩めたり、ピッチを上げたりすると、余計に可愛く聞こえるかもしれませんね!
ちなみに「母音」を大切にするように意識をして話すと、日本語の力をより感じられるようになります(スピ)。
言葉には民族の力が宿っているので、大切に上手に使っていきましょう(・ω<)