「怒りの国」となった日本、戦争後遺症三世の自分

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私は戦争後遺症三世だ。

祖父が戦争に行って生命を脅かされ、本来の性格に強い「軍人気質」をまとってしまった。

それが父に受け継がれ、私に受け継がれているという意味で、「戦争後遺症3世」と勝手に名乗ってみた。

生命を脅かされたら、人間は自分の本来の性格なんて、いとも簡単に覆い隠してしまうのだと思う。

 

どうやら「怒り」があるようだ

どうして「戦争後遺症」なんてものを考えるようになったかと言うと、最近「子どもの声が嫌い過ぎる」と気付いたからだ。

以前は仕事で低学年を教えていて、それがすごく楽しかったけれど、今はとても出来そうにない。

子供の声が嫌いすぎて、短時間一緒にいることすら苦痛だ。

それは何故かって考えてみると、どうも自分の中に、大きな「怒り」があるってことに思い当たった。

10年前から感情のワークをしてるので、大分取り除いたと思ってたけどまだまだある。

子供の声っていうのは「感情」「生命力」の塊だから、自分の中の何かに障ってしまって、一緒にいることがとてもつらい。

前までは、自分が扱われたかったように子供を扱ってあげることで、自分を満たしていたんだろうと思う。

 

「笑いの国」から「怒りの国」への変貌

今の日本には、子供がいるいないに関わらず、私と同じような人がたくさんいるんじゃないかと思う。

私も含め、心の底に大きな「怒り」を抱えている人たち。

子供の頃に感情を大事にできないと、「怒り」と「悲しみ」がたくさん溜まる。

それを感じないように頑張って強がって振る舞うと、高圧的だったり、雰囲気が怖い大人のできあがりだ。

今の日本には、そういう大人がたくさんいる。

でもほんの100年ちょっと前、明治時代に西洋から来た人たちは、日本を「子どもがみんな笑っている国だ」と言ったらしい。

子どもはみんな笑っていて、大人みんなで子どもの面倒を見る。

やっぱり大人にも、今より笑顔があったんじゃないかと思う。

ほんの100年ちょっとで、その国は「怒りの国」に変わってしまった。

 

「戦争後遺症」が代々遺伝する

私の祖父は大正二年生まれで、小さい頃はとても牧歌的な雰囲気で育ったと聞いた。

兄弟が多くて、みんなで下の子の面倒を見て、親を助けたって。

祖父は本質的にすごく優しい人だったと思うけど、まるで鎧のように軍人気質をまとっていた。

それが父に受け継がれて、私に受け継がれて。

三世の私は心の底に大きな「怒り」があって、この有様である。

きっと私たち世代の色んな感情の問題は、こうして戦争に端を発してるんじゃないかと思う。

祖父が戦争に行かず、命の心配がない中で生涯過ごしていたら…今頃どんな未来になっていただろう。

 

三世だからこそできることがある

私は「戦争後遺症三世」だ。

怒りだって、悪いことばっかりじゃない。

怒りという感情のおかげで成し遂げられることだって、きっとたくさんあったはずだ。

今、三世の私にできることは、怒りを愛情に変換することじゃないかと思う。

そして戦争のこと、戦争が現代に及ぼしているであろうことを、社会に伝えていくことだ。

日本をもう一度「笑顔の国」にしたいと思う。

そのために、三世の自分だからこそできることがあると信じたい。

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外山 周

外山 周

TOYAMA, Chika
幼い頃から思っていることを言えずに育ち、アメリカの大学をうつ病で中退。帰国後に就職して英語スクールの立ち上げで成功するも、燃え尽きて退職。その経験から心理セラピストを目指すが、その過程で婚約者と破局。そんな中でセラピーを極め、見えないものに敏感なことを活かして「癒える」と「言える」に寄り添うセッションを開始。恋愛セラピーが好評。
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