私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「34. 多くの道」です!
ストーリー
日が高くなる頃、勇者は改めて魔法で火をおこし、お湯を沸かしていました。泣き疲れて寝ていた男性も目を覚まし、勇者から受け取ったお湯を飲みながら、ポツポツと身の上話を始めました。
親に見放され捨てられたこと、
恋人に傷つけられ振り回されたこと、
自分がどんなに孤独で可哀想であるか、
自分に幸せを与えてくれる人はいないだろうか、
と、そんな嘆きのストーリーでした。
勇者はそれを聞きながら、旅の始めの頃に出会った老人を思い出していました。怒りのエネルギーが飛び交う喧騒の街で、老人は「美しい道を歩くが良い」と勇者に言ったのです。
男性に同じことを言おうかと思いましたが、今の勇者にはそうするべきではないと分かっていました。美しい道を歩くのも、嘆きの道を歩くのも、他のどんな道を歩くのも全て男性の自由であり、それぞれが正しい道なのです。
そして勇者は知りました。
今まで「啓示を受けたから仕方なく旅している」と思ったこともあったけれど、勇者はいつだって、自分で選んだ道を歩いてきました。これからもそうやって道を選び続けるのでしょう。
どんな道を選んでも、行き着く場所はただ一つ。
大いなる空の意志の下、
導かれる場所へたどり着いていきます。
カードの意味と背景
このカードには無数の道と、その先には眩しい光が描かれています。大きな人影のようなものも見えますね。
どの道を選んでも大丈夫。
結局どの道を行ってもゴールに着けるから。
・・・とカードは告げていますが、さらに「自分の心の求めるまま進めば、それが道となる」というメッセージでもあります。
私たちの人生には無数の道=選択肢が広がっていて、その中のいくつかは前の時代に多くの人が歩み、踏み固めてきた大道です(例えば今なら学校に行くとか、会社に勤めるとか)。
でもそれを自分の心が求めないのならば、私たちはいつだって、道無き道に踏み出すことができるのです。
それは今この時代ではとんでもなくチャレンジャーに見えたり、異端に見えたり、「あらーバカだなー」と思われることかもしれませんが、後々の時代に希望を与える小道となるかもしれないのです。
未来を信じ、自分を信じて、
道なき道を歩き出しましょう。
このカードを引くのはこんな時
このカードが出てくる時は、
・色んな選択肢に迷っている時
・ちょっと常識に捉われすぎている時
・いまいち判断材料に欠ける時
・勇気が出ない時
などであることが多いようです。
言葉を変えると「論理的・思考的に考えても答えが出せない時」とも言えます。
正位置:直感で選んでGO!
逆位置:直感で選ぶ力を取り戻せ!
というイメージで捉えていきます。
正位置で出る時は、迷いつつも「今までの道はしっくりこない」「これから歩く道は自分で決めるんだ」という決意が固まりつつあるでしょう。どの道を選んでもOKなのだと知っておきましょう。そしてどの道を選んでも行き着く先は「天命」であるという覚悟を、ほんの少しだけ持ってみると良いでしょう。
逆位置で出る時は、迷いや恐れの方が圧倒的に強くなっている時です。「今まで通り生きるしかない」「別の道を選んだら生きていけないし」「というかそもそも私に選択権なんてないし」みたいな思いがあるかもしれません。「いや自分で選んでいいよ」と何度でも自分に言ってあげましょう。一度きりの自分の人生、私たちは楽しい道を選んで生きていいんですよ。
・・・このカードを引く人は、なんだかんだ言って「道なき道を作る人」です。
安全な大道を行くことは諦めて、棒切れを振り回しながら草むらに小道を作るのを楽しんでください✨
最初から読む:1. いにしえ人
ご依頼はこちら:外山周のリーディング