私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「20. 流れ」です!
ストーリー
勇者は「情熱」が「怒り」に変容することを知り、その「怒り」を散々火に焚べて浄化した後で、なんとかスッキリした気持ちで朝を迎えました。
とりあえず近くの川まで歩いていくと、浅瀬に足をつけて顔を洗いました。火を使い過ぎた勇者には、川の穏やかな水の流れが気持ちよく感じました。
しばらくそのままボーッとしていると、上流の方から鉄砲水が来るのが見えました。
・・・本当に一瞬の出来事でした。川の水量が一気に増えて、あっという間に足を掬われ、気付いた時には大量の水に押し流されていたのです。
何とか岸にたどり着こうともがけばもがくほど、身体はバランスを失って、川底のゴツゴツした石に全身をぶつけてしまいます。身体中が痛み、岸は遠ざかるばかりです。
そして「いよいよもう駄目かもしれない」という思いが頭に過った時に、ようやく勇者は思い切って全身の力を抜きました。
・・・どのくらい流されたのでしょうか。
ようやく川の流れが緩やかになって、勇者は岸にたどりつきました。
流れに身を任せれば、命ある限りどこかに流れ着く。
それを川の流れが教えてくれたようです。
カードの意味と背景
人生には「流れ」があります。
湧き水が川となり海に流れ込むように、
月日が満ちれば身体が成長するように、
季節が移り変わって行くように、
宇宙には「流れ」があるものです。
このカードが出る時、私たちの人生には「流れ」が生まれていて、それに逆らわないで流れに任せた方がいいよと告げられています。
それが良い流れでも、悪い流れでも、
川を逆流するのはとても大変であり、
季節や時間を遡ることは出来ないものです。
上手く行かない流れの時にどんなにもがきまくろうと、私たち人間の思考や行動は、宇宙が作り出す大きな「流れ」には到底敵わないものなのです。
このカードは、宇宙の流れを信頼してダイブしよう!と告げています。
もがいても溺れるだけならば、力を抜いて身を任せてしまう方が良いのです。
その大きな「流れ」は、必ず私たちを辿り着くべき場所へと運んでくれます。
このカードを引くのはこんな時
この「流れ」のカードが出る時は、ズバリそのまんま「目の前に流れが生まれている時」です。思い切って力を抜いて、流れを信じて飛び込むことが促されています。
正位置:流されるー♡
逆位置:流されてたまるかー!
みたいなニュアンスの違いを押さえましょう。
正位置で出る時は、気持ちのいい川が目の前に広がっているような時期です。周りの景色でも楽しみながら、浮き輪に乗って楽しく流されていけば良いでしょう(笑)。成り行き任せでプロセスを楽しんでいれば、そのうち気づいたら幸運をゲットしている筈です。
逆位置の時は、努めて力を抜きましょう。「なんとか結果を出さなければ!」「自分の力で物事を切り開かなくては!」「今すぐ行動に移さなくては!」と思ってしまうような現実が広がっているかもしれませんが、無理して大量行動をしないことです。焦らず目の前のことを1つずつ積み重ねようと決めてみてください。
・・・このカードは圧倒的に逆位置で出やすいのですが、地上に肉体を持って生きている限り、「何をやっても上手くいかない」「思うような結果が得られない」「動きたくても動けない」みたいな時期も、そりゃー生きてれば何度も訪れてくるものです。
でもそんな時も、決して悲観することはありません。
いつか必ず「流れ」が変わるからです。
私たちはつい「上手くいかない時は大量行動!」「元気が出ない時こそランニング!」などと考えてしまいがちですが、宇宙の大きな流れを信じ、「出来ない時は何もしなーい」と決めてしまっても良いのですよ。
上手く行かない時は無理をしない。
そんな忍耐力と、
自分を信じる力、
そして宇宙を信じる力を、
このカードは教えてくれます。
このカードを引く人は、本来なら良くも悪くも「流れに飛び込んで力を抜けちゃう人」です🐳
次回:21. 集める人
最初から読む:1. いにしえ人
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