私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「9. 完結」です!
ストーリー
子どもと別れた勇者は、また1人の旅路を歩き始めました。故郷の村を出てから、ずいぶん遠くまで来たような気持ちでした。
啓示を受けて村を出てから、故郷の村にいた時には考えもしなかったようなことをたくさん経験しました。今までの旅路を思い出すと、出発してからとても長い時間が経ったように感じました。
「勇者よ・・・
今の自分をよく見つめなさい・・・」
勇者はまた見えない声を聞きました。
・・・今の自分は、村にいた頃の自分とは別人のように思えました。
村にいた頃は魔法を使えることも知らず、その力を人のために使うことも、それによって好き勝手な反応を返されることも知らず、好きなことを追いかけていいことも、子どもたちが言語が違っても仲良くなれちゃうことも、何一つ世界を知らなかったのです。
見えない声は、いつも同じことを語りかけます。
「過去を手に取り、
今を受け入れ、
未来を選んでいきなさい」
と。
・・・まだまだピンと来ないけれど、村で啓示を聞いた時よりは、なんとなく意味が分かったような気がしました。今のそのままの自分で、また次の一歩を踏み出していくのです。
カードの意味と背景
このカードは、1つのサイクルのが終わったことを知らせています。
カードの中央には 尾を飲み込む蛇 が描かれていますね。尾を飲み込む蛇はギリシャ語で「ウロボロス」と呼ばれ、あらゆる神話や宗教に登場します。
蛇は脱皮を繰り返して成長する生き物で、強い生命力を持っていることから、「死と再生」「癒し」「生命力」を象徴します。
その蛇が自分の尾を食べて輪になっている。つまり自らの尾を食べて自分の身体を再生しているこのシンボルは、永遠に続く永続性を表します。始まりも終わりもなく、永遠な「完全」を象徴しています。
1つの古いサイクルが終わるとき、
私たちはその経験に感謝し、
そこから新しい経験を生み出していきます。
そうやってステージが変わっていくのです。
古いステージで得た経験の全てに感謝をしましょう。
あなたはそれを取り込んで、
新しい自分、新しい経験を再生していきます。
このカードを引くのはこんな時
この「完結」のカードは滅多に出ない1枚ですが、出る時は「卒業!」というイメージで、1つのサイクルの終了を告げてくれます。
正位置:卒業式からの入学式🌸
逆位置:一人だけ制服が脱げない
みたいなイメージがあります。
正位置で出る時は、円満な「卒業」を告げられている時です。後輩から花束をもらい、「今まで辛いこともあったけど楽しかったー」と涙し、「この制服ももう着ないのかー」と感慨深くなりながらも次の生活が楽しみで仕方ないという、卒業後の春休みのような時期が訪れているでしょう。
爽やかに「みんなー!またねー!」と思いましょう。次のご縁を楽しみに、今までに感謝をすると良いでしょう。
一方逆位置で出る時は、執着ややり残したことがある時です。その制服を着ているうちにやるべきことが残っています。それを探してみましょう。
または力技で進む元気が残っているならば、「もー過去は過去じゃー!」「振り返らず次に進むんじゃー!」と切り替えてみるのも良いですね。
・・・とは言え「新しいステージに進む」とは案外深いもので(笑)、それまでの経験に感謝し、その経験が作ってくれた自分に感謝し、以前と違う自分になったことを受け入れることが大切です。
だから実は難易度が高いし、勇気と体力が要るんです。
「今までの自分に決別したい!」とか、
「過去は切り離す!」とかもいいんですが、
それだと後からまた別の形で問題が戻ってくることがあります。
私たちはつい、「過去のことはもう済んだこと!」として過去に決別しようとしがちです。そのおかげで生きて来られた人がたくさんいた時代でした。
でも本当は過去があるからこそ今であり、
今放つエネルギーが未来を創りだします。
このカードを引く人は、本当の意味で過去を統合する勇気がある人です。
次回:10. トウモロコシ
最初から読む:1. いにしえ人
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