今日はこの本を読んでいました。
神道と日本人
著者:葉室頼昭(外科医、春日大社官司)
1999年 初版発行
18年前の本です。
本の中で、「このままでは日本は亡びる、今の子供が大人になったら終わりだ」と断言しておられます。
一方で、「二極化が進んでいるから、今後日本を担う大人が必ず生まれるだろう」とも。
著者は2009年に82歳で亡くなっています。
日本語の「音」が持つ意味
日本古来から日本語が存在していて、そこに漢字を当てはめた。
漢字は「音」に当てはめただけで、古来からの日本語には、それぞれ「音」に意味があった。
ふじ
ふ → 息を吹きだす「ふっ」
じ → 地面
「ふじ」:富士、藤
富士は地面からエネルギーが吹きだしてできた山、藤は蔓がどんどん上に伸びる植物、という意味。
おいる
お → 丁寧語の「お」
い → 命
る → 続くこと
「おいる」:命をずっと続けてきたお方
老いるという漢字は中国からきたもの。
老人というとヨボヨボの老人が思い浮かぶが、本当は年を重ねた方には、尊敬を持って「おいる方」と呼ぶのが正しい。
また年を重ねるということは、「おいる方」に自分がなっていくということ。
感想
実は私、昔から日本語フェチなところがあって、たまに「美しい」と感じる日本文に出会うことがあります。
今のところ一番美しいと思っているのは、ある人によって書かれた「後世特別のご高配を賜らんことを」という一節です。
初めてこの文を読んだのは、二十歳くらいの頃だったと思います。
これを口に出して言ってみた時の響きと、この短い一節に込められた万感の思いを感じて、「何かよく分かんないけど日本語ってすごいな」と思ったものです。
言葉だけじゃなく、「音」そのものに意味と力が宿っているのだとすれば、強い日本語を美しいと感じるのも納得だと思いました。
そういえば祖父や、小さい頃出会ったおじいちゃんおばあちゃんは、みんな滑舌がとても良かったです。
日本語は子音が弱い言語ですが、それでも現代の私たちより、ずっと子音を強く発音していたような気がします。
私も今日から「音」を意識して生きようと思いました。

外山 周
幼い頃から思っていることを言えずに育ち、アメリカの大学をうつ病で中退。帰国後に就職して英語スクールの立ち上げで成功するも、燃え尽きて退職。その経験から心理セラピストを目指すが、その過程で婚約者と破局。そんな中でセラピーを極め、見えないものに敏感なことを活かして「癒える」と「言える」に寄り添うセッションを開始。恋愛セラピーが好評。
心理セッションと英語トレーニングを組み合わせた、独自の英語サポートも準備中。
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