私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「61. 水」です!
ストーリー
大樹の意識を抜け出して自分の肉体に戻った勇者は、さっき大樹のてっぺんから見た景色を覚えていました。少し離れた場所に大きな海が見えたのです。
しばらく歩くと本当に海に辿り着きました。
勇者は服が濡れるのも構わずザブザブと海に入って行って、足がつかなくなった辺りで力を抜き、波に身を任せてただ水に浮いていました。
以前川に流されたことを思い出しました。あの時はまだ力の抜き方を知らず、水の流れに逆らおうともがいたものでした。勇気を出して力を抜いた後で、気づいたらまた陸地にいたのした。
海の波は、川の流れとはまた違う感覚がありました。
寄せては返す波の優しいリズムが心地よく、川のように一つの方向に運んでいく感じではありません。好きなだけそこにいても、無理矢理陸に戻されることはないのです。
海の中にいるだけで、エネルギーが一気に整うようでした。
波は何度もやってくる。
形と大きさとリズムを変えて。
エネルギーが整うまでここにいて、
乗りたい時に乗りたい波に乗ったらいい。
そんな安心を感じながら、勇者は気が済むまで海に浸かっていたのでした。
カードの意味と背景
水は「命」そのものです。
「全ての命は海から生まれた」などとも言われます。私たち人間の肉体も、6割以上が水で出来ています。なんとなくエネルギーが滞った時は、海や川など大量の水に浸かると元気が出てくる実感がある人もいるでしょう。
水は「感情」「生命力」「浄化」の象徴です。
また地表の水(特に海)は、月の満ち欠けと連動して「満ち引き」します。潮が引いた本の僅かな時間だけ海底の道が現れて、その時だけは道の先の島に歩いていける場所もあったりします。
このことから、水は「移ろい変わる性質のもの」「感情の満ち引き」「潜在意識が表面に出てくる」なども象徴しています。
・・・水は「命」そのもので、海や川は確かに私たちのエネルギーを調律してくれますが、一方で大量の水が荒れ狂っているところを創造するとやっぱり怖いですよね。
しかしガイドブックにも書かれている通り、大量の水が地表を洗い流した後は空気が澄み切り、そこにより良いものが生まれ、また最初から発展していくのです。
このカードが出る時は、私たちは大きな「命」の一部であり、移ろいやすい大きな流れの一部であることを思い出してみると良いでしょう。
感情を恐れず、どっぷりと浸りきりましょう。
チャンスは形を変えて何度もやってきます。
抵抗せずに力を抜いておくことが大切です。
このカードを引くのはこんな時
「水」のカードが出る時は、「変化の前の準備期間」であることが多いようです。変化を前に浄化をして、エネルギーを整えておくタイミングです。
正位置:気持ちのいい波だなー♡
逆位置:海は大荒れ大混乱!
みたいなニュアンスで捉えます。
・感情的に浄化しておきたい傷がある
・過去に対する恨みや執着がある
・変化に抵抗しようとしている
・なんとなく閉塞感がある
・「自分はできる」と思えない
などの現実に直面している時期かもしれません。
正位置で出た時には、できる限り力を抜くと良いでしょう。そのうち良い波がやってきて、望む場所へと連れていってくれると信じてみましょう。無理に押し進めようとしてることがあるならサクッと延期しても大丈夫です。
逆位置で出たら、とりあえず嵐(何かしらの混乱)を覚悟しましょう。
そして「嵐が必要なほどの大きな浄化が起きる」「つまり大規模の浄化を必要とするほど、自分らしくないエネルギーを強く纏っている」ということを知ってみてください。
・・・正位置も逆位置も「浄化」「エネルギー調律」「再生」であることに変わりはなく、このカードが出たからには、きっと何かしらの変化やチャンスが巡ってきます。
ただそのプロセスが「はー海はいいなー♡」になるか、「ぎゃああああー!」になるかの違いです(笑)。
無闇に怖がらず、水が引いた後の清浄な空気をイメージして、楽しみにダイブすると良いですね🐳
次回:62. 野生の女
最初から読む:1. いにしえ人
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