私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「57. 時間の主人」です!
ストーリー
バッファローの群れと一緒に走ってきた勇者は、いつの間にかだだっ広い草原にいました。雨も雷も止んでいて、バッファロー達もその辺で草を食んでいます。
それはそれは不思議な場所でした。
空気の流れを感じられない、
風がない空間だったのです。
「今はいつなのだろうか・・・?」
と勇者は思いました。
つい最近長老に別れを告げて旅を再開した筈でしたが、それがつい昨日のことのようにも思えたし、何十年も前のことのようにも思えました。
故郷の村を出たのと、
長老に別れを告げたのと、
いったいどちらが先に起きたことだったのか。
というか本当に実際に自分が経験したことなのか。
誰か別の人の体験だったんじゃないだろうか。
それかもしかしたら、
これから経験することなのかもしれない。
勇者の「時間感覚」がすっかりバグっていました。
過去は今であり、未来でもある。
過去も未来も今も、ただ悠久の大きな一つの「時」である。
そんな「流れない時間」があること、勇者は初めて知ったのでした。
カードの意味と背景
このカードが出る時は、「過去 – 今 – 未来」という直線的な時間の流れから自由になろう!と促されている時です。
・過去がーーだったから今こうなっている
・今がこんなんじゃ未来はきっとーーだ
という直線上の因果関係に捉われることから、一歩思い切って抜け出してみることが大切なのですね。
・・・「時間」というのは、実は不思議な概念です。
私たちは日々「時間」があることが当たり前で忘れてしまっていますが、1分1秒という単位も、1年365日の数え方も、生まれてからの年月を年齢として数えることも、「過去」や「未来」の概念も、全て人間が後天的に決めたものに過ぎません。
例えば植物にはそんな概念が一切ありませんが、種を落とし、枯れて土にかえり、種の養分として成長を助けます。
この「枯れた植物視点」で考えると、「過去に命を渡し、自分もその一部となった」と言うことが出来ます。
時間は未来から過去へも流れる。
未来が今の一部になり、
過去もやがて今になる。
つまり未来も過去もない。
・・・そんなことが自然界では普通に行われている中で、人間だけが「感情」を持っていて、「過去」に振り回されているのです。
ほんの少しだけ、自然界の時間の流れを採用し始めると良いでしょう。
「今」が全てを含んでいます。
「今この瞬間」を常に大切にしましょう。
このカードを引くのはこんな時
これは初期の頃から個人的に大好きなカードで、出てくるのを今か今かと待っている一枚なんですが、残念ながらセルフリーディングを含めてまだ一度も出てきてくれたことがありません。
(たぶん出てきたら「現実的にこうしたらいいよ!」ということより「魂」とか「輪廻」とか語りたくなっちゃう可能性が高いので、そのせいでカードが呼んでくれないくれないんだろうな😂)
今の私の想定では、多分「地上の時間に追われてる時」に出やすい1枚なんじゃないかな?と思っています。
・毎日魂の望まないことをやっている
・心と体に目を向ける暇がなく時間が過ぎる
・いつも苦しい締め切りに追われている
・何歳までにーーしなくちゃと思っている
・何月にはーーするべきと思っている
・過去にたくさん後悔がある
・未来が不安で仕方がない
・老後のためにーーしなきゃと思っている
みたいな「地上の時間の概念」を強く採用している時に、「さあそこから抜け出す時が来たよー」と励ますニュアンスなら正位置で、「抵抗強そうだけど抜け出した方がいいよ」という警告なら逆位置で出てくるんじゃないかなーと。
地上レベルの時間の概念に追われてしんどくなるならば、少しだけ「過去も未来も関係なーい」と言う考えを採用し、「今この瞬間」に意識を向けると良いですね。
特に過去のあれこれを思い出して苦しくなってしまう場合には、「今この瞬間その出来事は起きてない」と何度も根気よく確認しましょう。
「時間」があるのは肉体を持って生きている間だけです。
上手に向き合って、魂を練り上げていきたいですね!
次回:58. 生命の樹
最初から読む:1. いにしえ人
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