私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「39. フクロウ」です!
ストーリー
不思議なシャーマンと別れた勇者は、瞑想して魔力を練りながらも、初めてその魔力を「勇者として使わない」ということに挑戦し続けました。他人の目から見た勇者様であることをやめて、役割のない等身大の自分でい続けようとしました。
次の村に着いた時、村人は「旅の人ですか?」と勇者に話しかけてきました。ついに「勇者様」とは呼ばれなくなったのです。
そして勇者は怖くなりました。
理由の分からない不気味な恐怖と、
ほんの少しの怒りのような気持ちと、
とにかくモヤモヤしてたまらなくなりました。
その気持ちを振り払うように、勇者は村を出て夜道を歩き続けました。月のない晩でした。「気持ちが暗いのは月がないせいだ」と思いました。
・・・その時、目の前にフクロウが現れました。
「感情から目を背けるな。
感情を現実や他人にこじつけるのはやめて、
自分の真実をしっかり見極めろ。
学ぶべきことを学べ。」
そう勇者を叱咤すると、バシッという羽音とともに、フクロウは夜空へと消えていきました。
しばらく立ち竦んだ後、勇者はやっと理解しました。
「勇者様」でなくなることが怖かった。
特別な自分でいたかった。
他人に認めて欲しかった。
だから真実から目を背けようとしたのだと気づいたのです。
カードの意味と背景
フクロウは「夜のマスター」です。
夜の闇の中でこそ行動力を発揮できる夜行性の習性を持ち、肉食で狩りをする動物でもあります。闇夜あっても視界は広く、狙った獲物を捕獲できる爪も持っています。
そんなフクロウは、スピリチュアル的に見れば「闇の中の知恵を見つけ出す賢者」であり、現実と霊界を行き来し、目に見えない存在からの助言を降ろしてくれるメッセンジャーでもあります。
どんなに閉塞感のある現実にあっても、突破口となる解決策を教えてくれるでしょう。
・・・このカードが出る時は、
「真実から目を背けないで」
と告げられています。
どんなに現実がとっ散らかっていても、感情的に嫌な気持ちを抱いたりしていても、なかなか動けないモヤモヤの中にあっても、真実はいつだって自分の中にあります。
目を背けずにその真実を迎え入れた時、現実は動き始めます。
このカードを引くのはこんな時
本当に不思議なんですが、このカードは「出る相手を選んで出てくる」ような気がしています。一言で言うと「強いカード」なんです(私のリーディングでは)。
・闇を見つめ切ることのできる人
・それだけの勇気がある人
・真実を求める意志のある人
・それによる変容を自分に課している人
など、魂がめっちゃくちゃチャレンジャーで、かつ生まれ持ったエネルギーが強く、賢くて強くて優しい人を選んで、このカードはよく飛び出てきます。
「頭で理由をつけるな」
「知識に逃げるな」
「人のせいにするな」
「現実を見たつもりで終わらせるな」
「ニュートラルに現実をよく見ろ」
・・・みたいな時によく出てくるカードです。
真実を知る準備が整わない間、私たちはとにかくあらゆる手段を使って真実から目を背けます。
それは私たちに備わった防衛術のようなもので、知ってしまったら肉体を維持できなくなるかもしれないくらい、真実というのは時に残酷になる程のパワーを持ち合わせているものです。
そもそも「真実を追求する」ということ自体、実は体力と気力がめっちゃいることです。だから別に真実を追求しなくても良い時だってあるんですよ(ここ強調)。
ただ「知る!」「追求する!」って生まれる前から決めてきた一部の人は、きっとどんなに目を逸らしたい現実が降ろされても、最終的には真実を知るまで求め続けてしまうんじゃないでしょうか。
そんな人を選んで、
「今だ!」という絶妙なタイミングで、
このカードが出てきて叱咤激励してくれます。
だからこのカードを引く人は、「真実の探求者である人」です🦉
そのうちフクロウ同士で闇夜に集い、それぞれ狩った獲物を持ち寄って、ネズミパーリィで盛り上がる夜もくるかもしれない。パーリィでまたお会いしましょう〜!
次回:40. パチャママ
最初から読む:1. いにしえ人
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