私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「12. コヨーテ」です!
ストーリー
夢で評議会に立ち会った勇者は、晴れ晴れした気持ちで目を覚ましました。旅は1つの区切りを迎えていて、また新たなサイクルが始まっていくのだと信じる事ができて、とても良い気分でした。
その気分のまま、谷底の村に降りるつもりでした。
その谷への道の途中で、勇者はコヨーテに出会ったのです。
コヨーテは勇者の足の周りにまとわりつくようにじゃれつきながら、口早に話しかけてきました。
「ねえ勇者様!今までの旅はすごく良かったんでしょ?次は山を超えた街に向かうんだよね!だって勇者様は魔王を倒しに行くんだもんね!魔王城はずっと北、山を超えてさらに先の最北の地にあるらしいよ!近道から行くでしょ?それなら川を遡ったほうがいいよ!ねえ川に行くでしょ?ねえそうするでしょ?ねえねえ!」
・・・勇者は面食らいました。
勇者は「魔王を倒すために旅をしている」などと一言も言ってないし、そんな事実もないし、それどころか世界に魔王がいることすら信じていなかったからです。
ガンガン話し続けるコヨーテの話し方を聞いていると、だんだんと「コヨーテの言ってることが正しいんじゃないか?」という気になり、「自分は魔王を倒す旅の途中なのかもしれない」とまで思えてきました。自分が薄まっていく気分でした。
なんとかコヨーテを振り切り、勇者は今日はもう早めに歩くのをやめて、休むことにしました。そして一人になってから、勇者は思いました。
「伝説の剣が谷底にあるとは限らないし、
まぁ川沿いを遡るのもいいかもね」
・・・コヨーテは勇者を振り回し混乱させましたが、無邪気に楽しむことも教えてくれたようです。
カードの意味と背景
コヨーテはトリックスター(いたずら者)の象徴です。
状況をとことん混乱させ、
振り回し、
誘惑し、
揺さぶり、
こちらの信念を試してきます。
物事を計画通りに進まないように妨げて遠回りをさせてきますが、その遠回りの末に私たちは成長し、自分の目的や信念について、より深い理解と覚悟を得ていきます。
コヨーテは言ってみれば「無邪気な撹乱者」。
無邪気だからこそ容赦がありません(笑)。
難題を突きつけ、「ねえ本当にそうなの?それでいいの?ねえねえねえ?」とぐいぐい迫ってくるので「うぜえー!」となりますが(笑)、そういった攪拌のエネルギーをもたらしてくれる存在によって、私たちは人生に新たな価値観を吹き込むことができるのです。
とても無邪気で明るいエネルギーを教えてくれる存在でもあり、困難なことがあっても「まぁなるようになるさ!」と気楽に構えることも勧めてくれます。
このカードを引くのはこんな時
コヨーテのカードが出る時は、「信念を再構築しようとする時」であることが多いようです。
正位置:振り回されて結果オーライ!
逆位置:振り回されるから衝撃に備えて!
みたいなニュアンスで捉えます。
両方に共通して「新しい信念を築く時期」「そのために振り回されることも必要である」という感じで出てくる印象ですね。
・周りの状況がうまく流れていなかない
・計画通りに進んでいない
・なんかやる気が出なくて不安になる
・どうにもこうにも動けない
・ボーッとしてる時間も多い
みたいな現実が起きているかもしれません。逆にいうとそこから抜け出すために、新たなエネルギーを吹き込まれる必要がある時期なのです。
正位置で出る時は、まだ「ねえねえねえ」とやられて「うぜー」で終わる時期というか(笑)、ちょっと疲れるけど結果オーライになるでしょう。難しく考えず、気楽に「今はこれでまぁいいか」と思ってみると良いでしょう。
逆位置で出る時は「うぜー」では終わる時期は過ぎていて、デカいコヨーテに体当たりされて倒されるくらいの衝撃的な現実が、何かしら引き起こされてくるかもしれません。
ですがそれもこれも、規模や衝撃度合いに関わらず、エネルギーを攪拌し、より自分らしいエネルギーを纏うために起こることです。
コヨーテに出会った時には、肩の力を抜いて楽観的に構えると良いでしょう。
私たちは上手く流れない時期から必ず多くのことを学び、エネルギーを変容させています。その時は気づかなくても、自分でも思いもよらない変容が遂げられたりするものです。
混乱もそう長くは続きません。コヨーテに体当たりされて押さえ込まれてしまっても、下から「よーしよしよし🐶」とやってあげたら良いのですよ!笑
このカードを引く人は、「エネルギーの攪拌に耐えられる人」です!
次回:13. カラス
最初から読む:1. いにしえ人
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