私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「6. 剣」です!
ストーリー
ヒーラーと別れた勇者は、自分の魔力を自覚し始めていました。
どうやら魔力で火を起こすことができ、簡単な怪我なら回復魔法で癒せることに気付き始めたのです。勇者は出会う人々のために魔力を使おうと思いました。
しかしこの力は、二面性のある力でした。
中には魔力を怖がる人もいる。
「攻撃するな!」と言われることもある。
実際に加減を間違えれば他人を傷つける。
逆に「もっと」を望んでくる人もいる。
勇者はすぐに疲れてしまいました。
魔法を使うと人は勇者の「魔法」の部分しか見なくなり、都合よく怖がったり傷ついたり、求めたりする。それは勇者にとっては苦しいことで、「いっそ魔力なんて無ければ良かった」「もう人前で魔力を使うのはやめよう」と思いました。
・・・魔力を隠して旅をしていた勇者はある夜、自分のために魔力で火を起こしました。その火はとても暖かく、明るくて安心できて、勇者の身体を芯から暖めました。
「魔力なんて無ければ良かった・・・」
「魔力があって良かった・・・」
そう呟きながら暖をとっていると、勇者の火の周りにいつの間にか動物たちがやってきていました。動物も安心したように火のそばで丸まっています。
「勇者よ・・・
適切に力を使うがよい・・・」
動物たちを見ながら、勇者はまた見えない声を聞いたような気がしました。
カードの意味と背景
剣は「二面性のある力」を象徴します。
戦いのための道具でもあり、
癒しのための道具でもあります。
戦いに使われれば多くの人を殺傷しますが、癒しの儀式に使われれば病や呪いを跳ね除け、悪縁を断ち切り、人々のより大きな幸せに繋げていけるのです。
剣は打った鉄から生まれます。
そんな剣そのもののイメージから、
・固い意思
・覚悟を持つ
・ズバッと思いきる力
などの象徴でもあります。
大きな力には二面性がつきものです。
最良の方法で、最高の力が発揮されるよう、
適切に行使していく意思と覚悟を持ちましょう。
・・・さらにこのカードには月が描かれていますね。月はうつろい変わるものの象徴で、潜在意識を表すシンボルでもあります。月が満ちる時、力もまた満ちるもの。「自分の力」と驕ることなく、満ちる瞬間を待ち、導きとともに力を使っていくことが求められます。
*ちなみに同じような「二面性のある力」をキーワードを持つカードに「51. 杖」があります。杖の方がより根源的な目に見えない力を象徴し、剣は物理寄りの力であると捉えてみると良いでしょう。
このカードを引くのはこんな時
このカードを引く人は、「言葉」「行動力」「知識」など、日常生活で使いやすい何らかの「力」を持っている人です。
正位置:毅然として力を使う
逆位置:暴走注意
と捉えてみると良いでしょう。
このカードが出る時は、自分にどんな力があるのか分からなかったり、または無意識に力があると知っていて「人を傷つけたらどうしよう」と思っていたりなど、ちょっと気持ちが落ち着かなくなっているかもしれません。
正位置で出る時は「毅然としていろ」と言われています。状況を切り開く力は充分にあると告げられています。少しだけ「自分の力で状況を動かす!」「自分の力で自分と大切な人を守るんだ!」と決めてみると良いでしょう。
(一気にズバッと行ってOKですが、それが難しければせめて「私には力がある」「いつか自分のため&世のため人のために力を使う日が来る」と思い始めてみると良いですね。)
逆位置で出る時は、力の抑圧や暴走を警告されている時です。「どうせ私なんて」と思って力を信じられなかったり、逆に「もーーー頭きた!最後にあれもこれも全部ぶちまけてやるー!」みたいな気持ちがあったりするかもしれません。
いずれにせよ無傷では済まないというか、痛みや傷を伴う荒療治的な現実の流れが警告されています。程よく覚悟しておきましょう。
・・・このカードを引く人は、「ズバッといく力」がある人です。
「ズバッといく力」があるということは、自分自身も「ズバッとやられる力」もあるということです(笑)。
それ故に人を傷つけることも多く、また逆に他人から傷つけられることも多い人生だったかもしれません。
だからこそ力を使うのが怖いかもしれませんが、本当に自分で自分の力を認めることができたなら、もうその力で人を傷つけることはなくなるのです。
その力はお空からお借りした預かりもの。
一時的に人を傷つけることになっても、
逆に一時的に自分が傷つくことになっても、
世の中にお返しする義務があります。
・・・そう覚悟を持って力を行使できることを目指しましょう。
努めて希望を持ちましょう。
あなたの力は、いつもあなたと共にあります。
次回:7. 子ども
最初から読む:1. いにしえ人
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