英語は多くの人の「第二言語」です。
私たち日本人にとっては、母国語の日本語が「第一言語」。
そしてある程度の年齢を超えてから、外国語として習った英語が「第二言語」です。
言語外の「ニュアンス」の違い
英語を話すとき、相手にとって英語が第一言語であれば、コミュニケーションはより簡単です。
こちらが英語のニュアンスに慣れることで、相手が言おうとしていることが、よく分かるようになっていきます。
大事なのが、この「ニュアンス」なんですよね。
これは言語外のところにあって、国民性や、文化的背景が左右するものです。
例えば、昔流行ったFF10というゲーム。
最後のシーンで、ヒロインが主人公の男に「ありがとう」というシーンがあります。
3:00くらいから「ありがとう」のシーン。
冒険で苦楽をともにして、悲しいことがたくさんあって、最後にお別れしなくちゃいけない時。
ヒロインは思いを直接的に言葉にせず、「ありがとう」と言いました。
これ、英語に直訳したらまったく通じないんです。
「Thank you? ハァ?」
となります。
なので英語バージョンでは、ここはハッキリ「I love you」と言っています。
第二言語どうしでは、ニュアンスが二重にねじれる
私たちが英語圏に生き、何年か過ごせば、英語のニュアンスはある程度分かるようになります。
相手の意図が分かるようになり、こちらも相手に通じるように、英語を選ぶことができるようになっていきます。
が、第二言語どうしでコミュニケーションを取る時は、少し注意が必要です。
例えば上のFFの例のように、状況によって選ぶ言葉が、国によって違うということはよくあります。
特に日本語や韓国語のように、直接的じゃない表現が多い言語どうしの時は。
相手が言おうとしていることが、英語に乗り切ってない。
こちらが言いたいことが、英語に表しきれない。
だから理解し合おうとしたら、お互いの努力がすっごく必要。
友達以上の深い関係になればなるほど、そういうことはよく起きるものです。
言語には、言語以上のものが乗っている
でも、きっとこういう「ねじれ」も含めてコミュニケーションの醍醐味なんだと思います。
分かり合えることもあるし、分かり合えないこともある。
言語には、言語以上のものが乗っている。
それは母国語どうしで話していても、きっと同じことです。
だからこそ、「分かり合いたい」と思った時に、必死に言葉を紡ぐ必要があるし、耳を傾ける必要があるんだろうと思います。
言語じゃなく、やっぱり最後は気持ち。