外山周です!
この夏中退した大学を訪れました。
遅々として筆が進みませんでしたが、こちらの記事でいよいよ完結となります!
🔽ここまでのあらすじ
・出発してから丸3日間、身体の痛みと付き合う
・身体の声をよーく聞いたら、次は感情と記憶がめっちゃ生々しく蘇る
・強烈な自己否定に気付く→なんとか手放す
***
21歳だったあの時、私は鬱病になって真剣に死ぬことを考えた。
「もう二度と日本に帰れない」とも思った。
午後20時でもまだこんなに高い、オクラホマの太陽。
当時はよく夕日を見てたなぁ。
「この太陽が沈むと、日本が朝になるんだなー」
なんて思ってね。
こんなに長く伸びた、自分の影。
あんなにも強烈に「死にたい」と思っていた土地に実際来て、その時みてた景色を1つずつ見て。
改めて見回してみたら、ここはとてもいい土地だった。
自由で明るくて、日本にない良さがある。
私はあの時、確かにここで生きていた。
助けてくれた日本人の友人達がいて、
アメリカ人の彼氏がいた時期もあって、
色んな国の友達もいたのに。
繋がりを絶ったのは私の方。
ただ「こんな私じゃここにいれない」っていう、無意識の自己否定があっただけ。
人と繋がることなんて出来なかった。
だけどもしあの時「ここにいてもいい」って思えていたら、
ちゃんと人と繋がることが出来てたら、
全く違う留学生活と、全く違う未来があったのかもしれない。
毎日死を考えてた土地にいて、生まれて初めて痛烈な「生きたい!」って思いが湧いて来た。
私は生きたい。
生きて人と繋がり、
自分らしく笑いたい。
「楽しいね」「よかったね」って言い合いたい。
そんなエネルギー循環の中にいたいんだ。
あの時の「死にたい」は、こんなにも強い「生きたい!」の裏返しだったんだと、やっと気づいた。
最終日の夕方、雨が降った。
こっちの空はまだ明るいのに、ちょっと先の空には分厚い雨雲。
オクラホマの空は、時に短時間でコロコロ変わる。
夜空を見上げてると、遠くの空に稲光の筋が見えたりもする。
まるで心のようだなーって、今は思う。
私はこのコロコロ変わる広い空が、とても好きだったんだなぁ。
空を見上げて過ごす時間が好きだった。
鬱病になって色んなことがあったけど、辛いことばっかりだったって思っていたけど、そうじゃない。
ちゃんと楽しい時間があった。
友人も仲間もいた。
大学にもそれなりに行った。
空も見た。
その全てが、ちゃんと私の身体の中に残ってくれている。
このままでいい。
何1つ無駄になってない。
全てに意味があったことなんだって、やっと思えた。
雨上がりの空。
たぶんね、私はこれからも生きていくだろう。
これからはもっと、自分のやりたいようにやって、楽しく軽く生きていく。
これからはきっと人と繋がって生きるだろう。
いつか遠くない未来に、大学で過ごした時間が大きなギフトになるはずだ。
そしてありがとうオクラホマ。
ここに来なければ、こんなにも強い「生きたい!」という気持ちはきっと一生知らないままだった。
かけがえのない経験をありがとう。
いつかバケーションで、また行くよー!
思えばこの旅は、最初から最後まで私に「繋がり」を教えてくれた旅だった。
たくさんの人に背中を押してもらい、それを受け取って旅に行けたからこそ、ここまで向きあって帰って来れたんだと思う。
本当に全ての巡り合わせに、今はただただ感謝です。