「山奥ニート」やってます。
という、めっちゃキャッチーな本を読みました!
いやー、この本はすごいですよ。いわゆる「社会不適合者」であるニート達が山奥の限界集落に移住して、ほぼ普通の労働をせず、最低限月3万程度で過ごしている生活を赤裸々に書いた本です。
私は長年、「お金が稼げない自分はダメだ!」と自分に強いレッテルを貼って、必死に社会に順応しようと頑張っていたことに気付きました。
もし今私が10歳若ければ、実際に山奥に移住していたことでしょう(大真面目)。年齢を理由にする訳じゃないですけどね。
でも若い人にこそ読んで欲しい!
年代問わず、これからの時代の生き方について考えを深めることの出来る1冊です。今まで生きづらさを感じて頑張っていた人におすすめ。
山奥ニートの生態が分かる
筆者は「山奥ニート」。
山奥の限界集落で、月3万円程度で、毎日気の向くままに生きているんだそうです。その山奥での生活が詳しく綴られています。
都会にはないバイトの数々、
野生動物や虫との戦い、
罠を仕掛けて鹿を捕まえたこと、
畑やBBQについて、
夜の闇や夕焼けの空のこと、
買い出しやお金の使い道について。
読むだけでものすごくワクワクしますよ!
私と同じくHSPやエンパスの気質が強い人は、少なからず共感できる部分があるんじゃないかと思います。
「これだよこれ!」というか(笑)、きっと今の都市生活が主流になる前は、人間はこうやって生きていたんじゃないだろうか?と思いましたね。
社会に「順応できてしまった」人へ
筆者が山奥に辿り着くまでの経歴は、
・大人の言いなりになりたくなかった
・大学は行きたくなかったけど世間体で進学
・自分のような子供を救いたくて教職課程へ
・結局大学を中退
・自殺願望があった
・働く才能がないという達観
・・・というものでした。
これね、私の経歴とめっちゃ似てるのです。というかほぼ同じ(笑)。私も「私みたいな子供のお世話をしたい」と思って塾業界に入ったので、本当ーーーにそっくりです。
違うのは、筆者はバイトで失敗をして「働けない」と達観したと書かれていたけれど、私はある程度できてしまったことです。
そう、できてしまったんです。
普通に働くことはすごくしんどかった。
だけど頑張ったら順応出来てしまった。
むしろ一時は他の人より上手くいってしまった。
だから、今でもたまに限界がきて身体が動かなくなると、誰よりも自分に「動け!」と鞭打ってしまいます。めっちゃプライドが高いんです。「できない」って認められないんです。できない自分が許せないんです。
あなたもそんな風にして、今社会で頑張っているのではないでしょうか??だとすれば私と仲間ですねっ!
価値観を緩めよう!
私はこの「山奥ニート」の本を読んで、もっと早くに「無理なもんは無理!」と諦めていたら良かったなと思いました。
あんなに就職先で頑張らなくても、
従来の働き方ができなくても、
お金を稼ぐ能力が人より低くても、
人が苦手でも、
出世できなくても、
そんな自分でも仕方ねーなと少しでも思えていたら良かったな、と思いました。そしたらきっと、今と違う人生を歩んでいただろうと思うのです。
せめてこれからは「私ってできる人!」という幻想(?)を捨てて、できない自分にOKを出していこうって思います。
できない自分に一番厳しくしてるのは私自身なので(苦笑)。
すぐには山奥移住はしないと思うけど、でもそんな生き方も出来るかもしれないって思うと、ちょっと元気が湧いてきます。
これから社会はどんどん変わっていくだろうから、私も従来の常識にとらわれず、「できる人でいないと!」という思い込みを緩めて生きていこうと思います。
限界集落3万は無理でも、「かなりの田舎6万」みたいな生活がいいな。
めっちゃお勧めなので、ぜひ読んでみてね!