第二言語習得論シリーズ④ 情意フィルターとは

久々に第二言語習得論シリーズ書きまーす!

心理的なことと重なる話になります。

情意フィルターについて

第二言語習得研究において、クラッシェンの情意フィルター仮説という仮説があります。

これは動機付け、自信、不安などの要素から学習者の心理状態にフォーカスを当てたもので、単純に言うと「心理状態が良ければ、早く言語を習得できる」というものです。

  • 動機付け:その言語を学ぶ動機がはっきりしていれば、フィルターが低くなる
  • 自信:学習者が自分に自信を持っていれば、フィルターは低くなる
  • 不安:できるかどうかの不安が強いと、フィルターが高くなる

フィルターが低い=心理状態が良ければ、習得は早くなる。
フィルターが高い=心理状態が悪ければ、習得に時間がかかる。

ということです。

「言語適性」という要素

そして残念ながら、人にはそれぞれ「言語適性」というものがあります。

例えば心理状態が悪くいつも不安に駆られていたとしても、元々の言語適性が高く、自分にプレッシャーをかけて頑張れるタイプの場合は、最低限の英語はあっという間に習得してしまうことが多いです。

(↑実は私自身がこのタイプだったと思っていますし、担当した受講生にも何人かいました。)

 

逆に、心理状態が良くていつも自信をお持ちの方でも、英語力がなかなか伸びない人もいます。

言語習得のスピードに心理状態のみが関係しているということはありません。

もちろん大きな要素ではありますが、言語適性による差も大きいのです。

誰もが物理を専攻できないのと同じで、差があるのは仕方がないことですね。

心理状態は「楽しさ」に直結する

※ここから先は専門知識ではなく、私個人の感想です。※

言語適性による差があるので、心理状態がそのまま習得の早さに結びつくとは考えにくいと書きました。

私個人としては、習得の早さというより「楽しさ」に直結していると思います。

自信があり不安が少ない人=心理状態が良い人は、英語が上手く話せるかどうかをあまり気にしません。

「通じればいい」から始まって、それが達成されると「もっとフォーマルな英語を話したい」というように目標をステップアップさせていきます。

そのスピードは必ずしも早くなく、講師の目から見ても「時間がかかるな」と分かる場合が多々あります。

それでも習得の過程、練習の過程を、そういう人ほど楽しんで行っています。

 

以前私の友人が、パーティーで外国人に英語で話しかけるのを見たことがあります。

友人の英語はお世辞にも上手くなく、手元の料理を勧めるのに「ジス!トライ!グッド!」と言っていました。

それでもコミュニケーションはちゃんと取れていて、2人も楽しそうにしていました。

その後でもっとちゃんと伝えたいと思えば、友人も英語をもっと勉強して練習するようになるのでしょう。

 

第二言語なんて、この程度のきっかけでいいのだと思います。

そう思えることを含めての情意フィルターなのでしょうね。

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外山 周

外山 周

TOYAMA, Chika
英語トレーナー。心理カウンセラーを目指して勉強中。
夢は、心理セッションを融合させた英語トレーニングを開発すること。
神道が好き。

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