私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「47. 曇った鏡」です!
ストーリー
蛇の囁きに従い甘美な夜を過ごした勇者は、一夜明けて魔力の流れが変わっているのに驚き、また創造力が溢れてくることに多幸感を覚えました。
この感覚には中毒性がありました。
勇者はその多幸感と万能感が忘れられず、旅を再開するのを先送りにして村に留まり、何度も夜を過ごすようになりました。
そのうち相手に対して「素晴らしい女性だ」と思うようになり、「彼女が次の祈り子になればいい」と思うようになって、その夫となって村に留まる未来までも思い描くようになっていったのです。
・・・ある日長老が勇者の元を訪れて、遠慮がちに「村に留まっていただけるのは嬉しいのですが、本当に旅を再開しなくても良いのですか?」と聞いた時、勇者はとても嫌な気分になりました。
長老は心配していただけなのですが、
今の勇者には目の前の「現実」が全てでした。
好きな女性と夜を過ごすことができて、それによって自分の魔力も安定していて、この力で村を守ればみんな喜ぶ筈なのに、長老はそれを邪魔しようとしている!という目線しか持てなくなっていたのです。
多幸感と万能感と一緒にネガティブな感情を知った勇者は、いつの間にか目に見えない存在との繋がりを失ってしまっていました。
カードの意味と背景
このカードの中央には仏様のような存在が鎮座していますが、周りを濃霧で囲まれて、水面には歪んだ姿が映し出されています。
その絵が示す通り、周りが霧で不明瞭になっていて、もはや自分の正しい姿が認識できず、何のためにどこに存在しているのか分からなくなっている、いわばロストした状態を表すカードです。
勇者が長老の心配を悪意として捉えてしまったように、何か現実を歪めて認知していることがあるかもしれないと警告されています。
またもう少しぶっ飛んだ視点から言うならば、「お空の意思に逆らった生き方をしている」ということでもあります。
勇者が決して村に留まることは出来ないように、私たちにも生まれる前に魂で選んできた生き方があって、それに逆らおうとすると自分を見失ってしまいます。「何もやりたいことがない」と思ってしまうのですね。
・・・ただそんな辛い現実が引き起こされたとしても、それも全て魂が欲した経験であるということを思い出しましょう。
自分を見失っている間はとても苦しいものですが、そんな大変な現実もあくまで地上レベルのもので、魂的にはそこから多くのことを学んでいたりするものです。
どんなことがあっても、
全ての経験は魂レベルで与えられたもの。
私たちはただ肉体を通して、
それを学び尽くすために生まれてきています。
このカードを引くのはこんな時
このカードが出る時は、ズバリ「ロストしている時」です。
自分のやりたい事が分からない
自分にどんな才能があるのか分からない
何もやる気が起きない
ただただ寝てたい
過剰な恐れや不安が湧いてくる
人の言うことを悪く捉えてしまう
などなど、本来の自分が何を求めて生まれてきたのかすっかり忘れてしまって疲れている時や、地上の苦手なルールに順応しようと頑張り過ぎている時によく出てくるカードです。
これは決して悪いことではなくて、「ロストするほど今まで地上の価値観で頑張って生きてきた」という証拠でもあるのですが、こんな状況になってしまうとしんどいですよね。
希望が持てない時ほど、
「そのうち霧も晴れる」と信じましょう。
どんな経験でも、それを受け入れられる人にしか起きてこないように出来ています。今は目の前が見えなくて苦しくても、この経験を通してまたエネルギーが変わると信じましょう。
ちなみにこのカードが逆位置で出る時は、「そろそろ霧が晴れるよー」「よく頑張りましたね」みたいな時期にいる時です✨
霧は必ず晴れるもの。
春夏秋冬が廻るように、この「ロスト」の期間を経て、私たちはエネルギーのアップデートを繰り返していきます。
次回:48. 黒魔術師
最初から読む:1. いにしえ人
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