普段は「ミスティカルシャーマンオラクルカード」というデッキでリーディングを行っています。
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49. 魂の回復
・表テーマ:エネルギーの変容
・裏テーマ:葛藤、未練
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「魂の回復」のカードは「エネルギー的変容」の象徴です。
エネルギー的な変容は、よく「芋虫がサナギになって蝶になる」という過程に例えられます。カードの絵柄にも蝶が描かれていますね。
私たちは蝶になるべくして生まれてきますが、最初は何故か似ても似つかない芋虫の姿で地上にやってきます。
だから芋虫のうちはすごく迷うんです。
だって魂レベルでは「自分は蝶のはずだ」と知っているのに、今目の前にある自分の肉体はなぜか芋虫なんですよ。いつも無意識の違和感を抱えて生きています。
空を飛んだ記憶があるのに、体に羽がない。
這って移動するしかない。
目の前の葉っぱを食べるしかない。
その上ただ生きてるだけで、一方的に鳥から捕食されるかもしれない危険と隣り合わせです。
「なんかおかしくない?」
「こんなはずじゃないのに」
「別の記憶がちゃんとあるのに」
「ここは自分の生きる場所じゃない」
という違和感がピークになった時に、芋虫はサナギになって、変態の準備を始めます。
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「芋虫から蝶になる」というとすごく良い変化のように感じますが、実は良いことばっかりでもありません(笑)。
完全に変容のプロセスを終えるまで、まずものすっごい手間がかかるんですよ。
芋虫がサナギになる
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サナギの中でドロドロに溶ける
↓
蝶へと変態する
↓
サナギから出てくる
↓
羽を乾かす
↓
空をヒラヒラと舞う
という手順で「エネルギー的変容」は進みます。
人の生き方に例えると、例えば「会社をやめた後しばらく何もやる気が起きない」とか、「やりたいことはあるけど行動に移す気力がない」とか、そんな時期を必ず経るということです。
「もう今まで通りの生き方はできないかもしれない」という違和感を覚えてから、実際にその生き方をやめるまでに時間がかかり、その後ちょっと動けなくなって、その後新しい生き方に移行するまでにまたものすごい時間がかかるんですね。
あまりに時間がかかるので、その時間をフルに使って「葛藤」することになります。
「本当にこれで良かったのか?」って何度も悩むことになるし、「本当に未来は大丈夫なのか?」という恐怖も湧いてくるし、時には「本当に変容が進んでいるのか?」みたいな不安に陥る時もあるでしょう。
これはもう仕様のようなもので、受け入れるしかないです。
ということで「変容」の裏テーマは「葛藤」になります。
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そしてもう1つの裏テーマに「未練」があります。
「未練」もまた付きものです。
芋虫だった頃にどんなに違和感を覚えていても、「もう二度と芋虫に戻れない」「葉っぱも食べれない」「今後一生お花の蜜しか吸えない」となったら、そりゃーちょっぴり「未練」も湧きますよね。
生き方そのものが変わってしまうんです。
例えば会社員からフリーランスになれば、自由を手に入れる代わりに二度と「有給」や「賞与」の恩恵は受けられません。
もしくは今までなんらかの事情で仕事をせずに生きていたとして、「自分らしく働きたい」と願ってその通りになったとしても、仕事をしないでいた頃の「時間がたくさんある生き方」はできなくなるかもしれません。
そう考えると、ちょっと尻込みする気持ちが湧いてこないでしょうか。
・・・「芋虫から蝶になる」というのは、後戻りできないレベルの変態です。
得るものも大きい代わりに、永遠に失うものもまた大きいんですね。
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尻込みする時間がどんなに長くても、変容は一度始まったらもー止められません。
このカードが出る時は、どんな「葛藤」や「未練」が「変容」に影響しているのかをみつつ、「心配しなくても着々と良い方向へ変わってるから大丈夫よ」というメッセージを受け取ってみると良いですね!
●正位置・逆位置の解釈はこちらからどうぞ!⇨ 49. 魂の回復(Soul Retrieval)
カードの「裏テーマ」
をお伝えしていきます!
正位置&逆位置の解釈を超えた裏テーマを知りたい方はぜひ読んでみてください!