私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「62. 野生の女」です!
ストーリー
勇者は気が済むまで海に浸かった後、やっと海から上がってきました。とても清々しい気分でした。
いつもなら魔法で服を乾かすところですが、なんとなく魔法を使う気分ではありませんでした。
濡れた服のままその辺をウロウロと歩いていると、壊れた船を見つけました。帆布の一部も船と一緒に打ち捨てられています。
とりあえず服を脱いで日当たりに置くと、
なんとなくその帆布を体に巻きつけてみました。
なんだかとても楽しくなってきて、さらにロープで布を固定してみたり、その辺の植物をとって髪に挿したり、腕や首に巻いたりしてみました。
「うーんワイルド!」
「めっちゃいいなー!」
とかなりルンルンヒャッハーな気分です。
・・・勇者はこれまで、「勇者様」「旅人さん」「雨乞い師様」と色んな肩書きで呼ばれてきたことを思い出しました。
今ここにいる勇者は、そのどれでもないのです。
古い帆を纏っちゃう人。
植物を頭や腕に巻いちゃう人。
それをめっちゃ楽しんじゃう人。
そんな「ただの人」がそこにいました。
魔力があるとか、肉体があるとか、天命とか、
そんなことすらもはや関係ありません。
ただ今この瞬間に、全身全霊で「ただの自分」を表現しているだけなのです。
カードの意味と背景
英語で「Wild Woman」と書かれている通り、文字通り「ワイルドな女!」のカードです。絵の中の女性も、自然の中で全身で自分を表現していますよね。
この絵のように、「もっと自由に自分自身を表現しよう!」と促されています。
「野生の男」ではなく「野生の女」であることも大切なポイントです。
野生に生きるって結構大変なことで、
気温も天気も風も刻々と変化していきます。
変化を支配しようとせず、変化に抵抗せず、「まーなるようになるっしょ!」と気楽に構えて楽しんでいく力こそ、この「野生の女」が体現しているものです。
・・・昔から大きな災害で家が流された時、絶望してしまうのは男の方で、「命がありゃいいさ!」と笑えるのは女の方である、と世界の各地で言われていますよね。
野生と女性は本来とても相性が良いのでしょう。
「もっと自由に生きよう」
「自分らしくのびのびと生きよう」
「社会の常識から出て本能のままに生きよう」
「枠から飛び出して輝こう!」
みたいな、管理された環境から飛び出して、より本質に近い自然の中で生きる力を取り戻そう!というニュアンスのある一枚です。
このカードを引くのはこんな時
「もっとワイルドに生きてもいーじゃん!」「もっと自由に自分を表現しよーぜ!」と促されている時に出てくる一枚であり、つまり「枠から抜け出そうともがいている真っ最中」に飛び出るカードとも言えます。
正位置:うーん楽しい♡ワイルドっていーなー♡
逆位置:もっと!もっと私を見てよ!
みたいなニュアンスの違いを捉えると良いでしょう。
正位置で出る時は「もー枠から飛び出してワイルドに楽しんじゃう時がきちゃうね!もーいいじゃんそれで!」みたいな感じです。「もう出し惜しみすんなよ♡」と言われているわけです。
逆位置はそこに「他人の目線」が入り込むことを警告している、と捉えましょう。
自分らしく輝くことをただ純粋に楽しめれば良いのですが、例えば「そうすればきっとあの人が認めてくれる」「きっとみんなが私を見てくれる」みたいなエネルギーが入り込むと、後々「なんか違う」「まだ足りない」という違和感や欠乏感を抱くことになりかねません。
逆位置で出てくる時は、「私は何を期待しているのだろうか?」という視点で自分と向き合ってみると良いですね。
・・・「ワイルドにありのままの自分で輝こう!」というとすごく素敵な響きですが、実際そうしてみた時にどうなるかは、残念ながら確約されていないのです。良い結果ばかりが予想されるわけではありません。
周囲から叩かれるかもしれないし、
大きな環境の変化が起きるかもしれません。
ですがこのカードを引く人は、そんな可能性も全て含めて引き受けて、全身全霊で自分と向き合い、その光を堂々と外に放つべき人です。
枠を飛び出してバーン!といきましょう。
それを繰り返すうち、覚悟がどんどん固まっていくでしょう。
次回:63. 風
最初から読む:1. いにしえ人
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