私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「56. 雷」です!
ストーリー
勇者はさっき風が運んできた枝を見て「遠くで暴風雨が起きているかも?」と知り、「どこかで雨に当たるかもしれないなー」と思いながら、気にせず旅路を進んでいました。
変化は緩やかに、しかし唐突に始まりました。
地面のずっと先、かなり遠くの方から、小さな地響きが振動になって足に伝わってくるのです。
勇者が「?」と思っている間に遠くの空にどんどん黒い雲が集まり始め、空全体に何度もピカッと光が走って、ゴロゴロという轟きが聞こえてきました。
そしてあっという間に叩きつけるような雨が降り始め、地響きがどんどん大きくなったかと思うと、次の瞬間には勇者はバッファローの群れの中にいたのでした。
バッファローの群れは突然の天気の変化に驚いて、群れで大移動をしているようです。
勇者は「これは予想以上だなー」と思いながらも、全身びしょ濡れのままバッファロー達と一緒に走り始めました。楽しくてめっちゃ笑いました。
バッファローも勇者も、どこに辿り着くのか、いつ雨が止むのか、そんなことは全く考えていないのです。
カードの意味と背景
変化の象徴「雷」のカードです。
このカードが出る時は、急激に大きな変化が起きる可能性がある時です。
バッファローの大群が描かれているように、それはバッファローの群れが驚きすぎて全員で移動を始めちゃうくらいの、つまり人の生き方や生きる場所そのものを変えてしまうほどの大変化かもしれません。
さらに一度その変化が起こり始めたら、とんでもないスピードであっという間に変化が進むということも象徴しています。
遠くから「ドドドド・・・」と聞こえてきた時には、もう既に変化が起きているのです。
・・・こう書くと怖く感じるかもしれませんが、それは大抵の場合良い変化であることが多いです。
実際の「雷」も、雨があがった後にはスッキリした空気を満たしてくれますよね。
科学的には雷は地表をマイナスイオンで満たしてくれて、それが作物の成長を助けてくれるんだそうですよ!だから昔は「雷が多いと豊作になる」と言われたんだそうです(豆知識)。
感電に気をつけて、安心して変化を受け入れましょう!
ちなみに「30. 稲妻」と混同されることがありますが、稲妻は自分に「いい加減に気づけー!」と落ちてくる天啓で、雷は状況全てにおける変化である、と捉えておくと良いでしょう⚡️
このカードを引くのはこんな時
このカードは滅多に出ない一枚で、正位置と逆位置が半々くらいで出てきます。変化を象徴するカードですが、位置によって、
正位置:いけいけゴーゴー!ヒャッハー!
逆位置:もう勘弁してください・・・
くらいのエネルギーの差というか、重さの差があるのが印象的です。
正位置で出る時は「よっしゃー!ばっちこーい!」と変化を迎え入れるだけのエネルギーがまだある時で、逆位置で出る時は「そんな力は残ってない」「誰かなんとかしてくれよ」みたいな時であると言えるでしょう。
・・・この「雷の逆位置」も、「太陽」「スウェットロッジ」の逆位置に続き、私の中では逆位置に注意がいる1枚に認定しています。
・変化を拒みたい
・行動が足りてない
・成長すべき時にできない
みたいな時に「雷の逆位置」が出てくるわけですが、これはあくまで心の奥底での話であって、目の前に見える現象は「変わりたい!」「めっちゃ頑張ってる!」であることが多いからです。
つまり「心では変わりたくないと思っているけど、頭では変わりたいと思ってるし頑張ってる」という捻れが生じている時に、この「雷の逆位置」が容赦なく飛び出してきやすいわけなのです。
あとは「転職したいけど転職活動はしたくなくて、明日から完璧なホワイト企業に勤めたい」と思っちゃうような時も出やすいかな。
総じて「疲れてる時」なんです。
・・・この「雷」が逆位置で出る時は、努めて希望を持ちましょう。
そして「もしかしたら変わりたくないって思ってるかもしれない」「だって変化って大仕事だもんなー」と思ってあげることと、「なかなか変わらない現状だけどまぁいいか」と自分を許してあげることを優先してみると良いでしょう。
次回:57. 時間の主人
最初から読む:1. いにしえ人
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