私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「54. スウェットロッジ」です!
ストーリー
旅に出ようとした勇者に、長老が「村外れの小屋に寄って行きなされ」と教えてくれました。
それは村に精霊信仰が残っていた頃からあった小屋でした。
真っ赤に焼いた石に水をかけ、小屋の中をその熱い蒸気で満たし、人もその中に入って発汗する・・・という儀式のために使われていたのだそうです。
勇者は長老にお礼を言って、いよいよ別れを告げて1人で村外れを目指しました。
長老に教わった通り小屋の枠組みに厚い布をかけて修繕すると、石を焼いて小屋の中に入れて水をかけました。そして勇者も服を脱いで小屋に入ったのでした。
身体中から汗が噴き出してきます。
暗くて暑い小屋の中で、火、水、石、空気とそれぞれの精霊につながるのを感じました。
究極の瞑想効果があり、体とエネルギーの両方に癒しと浄化が起こったようです。
・・・石から蒸気が出なくなる頃、勇者はまるで生まれ変わったような気持ちになっていました。
カードの意味と背景
スウェットロッジは文字通り「スウェット(汗)ロッジ(小屋)」を表します。要するに「発汗小屋」です。
スウェットロッジは子宮の象徴でもあり、「母なる大地の子宮に返る」を意図したものでもあります。絵柄もなんとなく子宮っぽいですよね。
地上に肉体を持っている私たちは、
体 – 心 – 魂
の三位一体を軸に生活しています。
しかし地上で社会性を持って暮らすということはなかなか大変なもので、簡単に色々「ズレる」わけですね。
エゴ全開になったり、
思考が強くなりすぎたり、
身体を酷使しすぎたりなどなど・・・
そういうズレを正し、自然と精霊に繋がり、自分の本来の魂に繋がり直すわけです。
体と心に癒しと浄化を引き起こし、魂への回帰と霊的な生まれ変わりを促す作用があります。
・・・現代社会に生きる私たちはつい「サウナみたいなものかな?」と思いがちですが、古代のやり方を守っているスウェットロッジの作用はすごいらしいですよ!
単なる発汗だけじゃなく、時間軸が無くなる感覚になったり、嗚咽するほど今までの人生の懺悔が出てきたりするんだそうです。
古代のシャーマンの知恵ですね。
このカードを引くのはこんな時
このカードは「生まれ変わり」の直前にいる時によく出てくる1枚です。
正位置:生まれ変わってGO!
逆位置:生まれ変わりは難産になるかも
みたいなイメージで捉えます。
圧倒的に逆位置で出ることが多いです。
・女性性を抑圧しまくっている(または全く信じられていない)時
・女性性に偏り過ぎている時
のどちらかである時、つまり「男性性と女性性のバランスが整っていない時」に逆位置で出やすいイメージがあります。
見えない世界とつながる女性性の力、
地上で現実を動かす男性性の力。
この2つがどちらかに偏り過ぎている時に、「ちょっと浄化してバランスを整えるといいね」という感じで飛び出してくる感じですね。
女性性の抑圧が強い場合には「もっと感覚や身体を信じよう」と言えますし、逆に男性性が成熟していない場合には「男性性を育て始めよう」と言うことができます。
・・・とは言えこの「スウェットロッジの逆位置」も、「太陽の逆位置」に続き非常ーーーに扱いに注意がいります(笑)。
そもそも「スウェットロッジ入りたくねえー!」「生まれ変わりとか必要ねえー!」という状況の時に容赦無く出てきたりする1枚でもあるので、もし抵抗が大きいと感じるならば、「まずはその抵抗もあってOKだよ」と受け入れることからイメージしてみると良いでしょう。
次回:55. 風を制御する
最初から読む:1. いにしえ人
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