私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「50. 螺旋」です!
ストーリー
勇者はボロボロ泣きながら、それでもなお湧き上がってくる攻撃的な魔力を感じていました。それはとても苦しく、胸を掻き毟りたくなるほどの痛みを伴う感覚でした。
勇者が必死で息をしていると、何処かから声が聞こえてきました。
「身を任せるが良い、勇者よ」
「明日には魔力の流れが変わるであろう」
それは前にも聞いたことのある声でした。
勇者は前回も同じように身を任せたことを思い出し、湧き上がってくる攻撃的な魔力を抑えようとすることをやめて、自らその中に飛び込むことを選びました。
魔力を抑圧するのではなく、
それでいて他人にぶつけるのでもなく、
自分で「感じ切る」ことにしたのです。
そして感覚の渦を深く深く降りていきました。
攻撃的な黒い魔力の層を抜け、
悲しさや傷を含む青色の層を抜け、
ただ平和を求める緑色の思いの層を抜け、
確かに村で感じた桃色の愛情の層を抜けて、
ついに真っ白な最深部にたどり着きました。
それこそが勇者の魔力の源でした。
今まで義務感で使ってきた魔法も、
長老の一言で表面化した攻撃的な魔力も、
全てこの真っ白な最深部から生まれていたのです。
カードの意味と背景
このカードの螺旋は、変容と成長の象徴です。
自分の心や感情にダイブし、その螺旋を深く深く降りていき、最深部に辿りついたその後に、私たちは変容したエネルギーで再び上昇してくることができます。
つまり「自分で自分の中に潜ってエネルギーを再生させましょう」という時に出てくるカードであり、「再生が近いから目を逸らさず自分を見つめてね」という自己内観を促す1枚です。
個人的には、このカードの螺旋がとぐろを巻いた蛇に見えることも大切に捉えるようにしています。
蛇は生命力の象徴で、
性的エネルギーを表すものでもあります。
螺旋を最深部まで降り続ける「自己内観」は、時にとてつもない体力と気力(=生命力)を必要とするものです。内観せずに生きる方が、ずっと楽な場合もあるのです。
本来であれば勇者も、攻撃的な魔力を解放して村ごと吹き飛ばすことを選ぶ方が簡単なのです。
それでも誰かと肉体を通して性エネルギーの交換をすることで「感情」が生まれ、「執着」を自覚し、時に「攻撃」「嫉妬」に呑まれそうになりながらも「愛情」を自覚し、その相手を思うからこそ自己内観を頑張れたりするのですね。
本当に人生はよく出来てるなって思います。
この「螺旋」が出る時は、今螺旋のどの辺りにいるのかな?ということを大切に視ることと、最深部まで降りたらどうなるのかな?ということを視るのがお勧めです。
このカードを引くのはこんな時
このカードは「螺旋を最深部まで降りられる生命力のある人」に時々出てきます。滅多に出てこない1枚ですね。
正位置で出る時は「今までずっと螺旋を降りてきてお疲れ様、もう少しで再生が始まるからオープンになってね」という時で、上昇への反転を知らせています。
逆位置で出る時は「螺旋を降りて降りて、最深部まで降りるって決めてみてね」という時ですね。
逆位置の時はシビアな出方をする事も多いです。
「目を逸らさないで感じきって」
「最深部まで降りていって」
「そうすればきっと再生があるから」
という励ましでもありますが、逆に言うと「目を逸らしたまま&最深部まで降りないままで上昇することは難しいのよ」というような厳しさを含んでいることがあります。
・・・人は痛みを伴う自己内観・自己深化からは、全力で目を逸らそうとすることがあるものです。だってしんどいし苦しいですもんね。
でもその最奥まで降りた時、必ず統合できるエネルギーがあって、それと同時に上昇に反転することが出来るのです。
このカードを引く人は、反転するまで底に降りていける人です。
苦しい時期が続いている時に出やすいカードですが、このカードが出た時は、そんな自分の生命力を信じると同時に、努めて未来に希望を持ちましょう✨
次回:51. 杖
最初から読む:1. いにしえ人
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