私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「10. トウモロコシ」です!
ストーリー
勇者は旅を続けながら、いつも通り魔法を使っていました。必要な人がいれば分け隔てなく治癒の呪文を使い、火を起こし、その度に感謝されたり怖がられたりするのも日常のこととなりました。
勇者はこの魔法の力を、いつの間にか「旅の中で育ててきたもの」と感じるようになっていました。
故郷にいたら一生気付かないままだった力に気づき、それを使ってみて、途中で嫌になったり「こんな力いらない」と思いながらも使うことをやめず、少しずつ自分で「育てて」きたのだと。
・・・ある日、立ち寄った小さな村で病気が流行っていました。勇者は村人のために魔法で火をおこし、回復魔法が効きそうな人には治癒魔法を使って看病しました。
回復した村人たちはとても喜んでくれて、勇者にたくさんご飯を作ってくれました。そして旅の続きに持っていけるように保存食を分けてくれ、靴と鞄まで修繕してくれたのでした。
勇者は魔法の代償に物を受け取ったことがなかったので、つい「こんなにいただけません」と言いました。
村人はそんな勇者に、「いいえ、お礼の気持ちを差し上げたいのです」と言ってくれました。
ここまでの旅路が実を結び、
勇者が育てた魔法という力が喜びをもたらし、
勇者に物質的な豊かさが返ってきました。
そして勇者もまた喜びを感じながら、もらった保存食を誰かと分け合うことを想像していたのでした。
カードの意味と背景
トウモロコシは大地の豊かさの象徴です。
食料、お金、富、財産・・・
など、地上の物質的な豊かさを象徴ています。
種を蒔き、大切に育て、季節が巡って実をつけることから、「今まさにここまでの旅路が実を結び、1つのサイクルが終了しました」「生きるのに困らないだけの物質的な豊かさがもたらされます」と告げられています。
物質的な豊かさは、分かりやすくもたらされます。
婚活が成功して結婚が決まるとか、
頑張っていたプロジェクトが成功するとか、
思いがけない臨時収入があるとか、
肩書きや名声を手に入れるとか。
それもこれも、今まで頑張って来た結果なので、
素直に喜んで受け取りましょう。
そして可能であれば、受け取った分を少し誰かにシェアすることを意識すると良いでしょう。
一度ここまでのサイクルが実を結んだことに感謝して、また次のサイクルに向けて種まきの季節がやってきます。存分に喜んで、次への英気を養いましょう。
このカードを引くのはこんな時
このカードは3枚引きの「未来」に出てきやすい1枚です。お金、仕事、技術、家、結婚など、地上の経済的&物質的な豊かさを象徴しています。
正位置:今年の収穫祭を楽しむ♡
逆位置:これぽっちか!!
という感じのニュアンスを押さえておきましょう。
正位置で出る時は「今までの経験が報われるよー!物質的な豊かさが約束されてるよ!やったね!」という意味があり、基本的にはとても良い未来を告げられています。分かりやすく物質的な成功がもたらされるでしょう。
一方でトウモロコシの収穫プロセスをイメージすると分かりやすいように、「季節の移り変わりを受け入れて育てる」「一度収穫があったら次のサイクルが始まる」ということも受け入れるように、と言われている場合があります。
未来を楽しみにしつつ、少しだけ「よし!」と思ってみると良いでしょう。
逆位置で出る時は、そのまんま「収穫に対する不満」を警告されています。
・物質的な豊かさに執着しすぎている
・形や契約に拘り過ぎている
・楽に結果を求めている
・すでにあるものが見えていない
・不足感、欠乏感を強く抱えている
などなど、「えーめっちゃ頑張ったのにこれしか実がならなかったのおーあんなに汗水垂らして頑張ったのにさーありえないー」のように愚痴っぽくなっていないか振り返りましょう( ;∀;)
そして目の前の収穫に感謝をしましょう。
・・・この「トウモロコシ」のカードはすっごく良いカードですが、時々少しシビアな出方をする時があります。いくら毎年夏にトウモロコシを食べられることが決まっていても、エンドレスで続くトウモロコシ畑の運営に踏み出す時は勇気が要ることがありますよね。
しかしこのカードを引く人は「大きなトウモロコシ農場を作れる人!」であり(笑)、つまり「地上の豊かさを受け取りシェアできる人」です。
次回:11. 評議会
最初から読む:1. いにしえ人
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