・「重い」「ウザイ」と言われてしまう
・人からマウントを取られたり、攻撃されてしまう
・でも何故そうなるのか分からない
・そんな関わり方をなんとか変えたいと思っている
*少しキツい話を含みます!今とっても傷ついている人や、心の体力がすごーく低い状態になっている人は、くれぐれもお気をつけてお読みください。
そもそも「距離感」って何??
そもそも「人との距離感」って、一体何なのでしょうか??
・どのくらい相手を知っているのか
・どのくらい相手との心の距離が近いか
・どのくらいエネルギーを交換しているのか
という、いわば「目に見えない情報をどれだけお互いに預け合えるか」という結びつきの強さが、「人との距離感」の正体です。
普通の「距離感」の縮め方
いわゆる一般的な(というかエネルギー的に健全な)距離感の縮め方には、段階があります。
↓ 距離感の縮め方のステップ ↓
出会って一番最初は、名前や出身地、ルーツ、人種的な背景など、生まれた時から自分についている情報を交換します。
②社会的なデータを交換する
次にもう少し距離を縮める場合には、仕事や職業、家族構成(結婚しているか、子供がいるかどうかなど)など、現在の自分を取り巻く一番表面の人間関係を教え合います。
③個人的なデータを交換する
さらにもっと仲良くなりたいとお互いが望んだ場合、休みの日の過ごし方、食べ物の好み、どんな本を読むか、どんな運動をするかなど、もっとパーソナルな自分の情報を教え合います。
④心の傷を交換する
ここまできてさらに絆を深めたいと望んだ場合には、「心の傷」を明かし合うことになります。過去にどんなことがあって、今どんな気持ちなのか、その傷を1人が明かし、もう1人がそれに応えて「私も実はねー」と傷を明かせば、二人は「傷を共有する友」になります。
***
「チャクラ」の概念を知っている方は、「第1〜第4チャクラへと順を追って情報を交換していく」と捉えるとより分かりやすいです。
・第1チャクラのデータ:名前、出自、故郷
・第2チャクラのデータ:家族、仕事の人間関係
・第3チャクラのデータ:自分の意思を形作る活動
・第4チャクラのデータ:心の傷
このチャクラの順番に既に現れているように、順を追って&時間をかけて「距離感」を近づけていくのが、本来のエネルギー的に健全な距離の取り方なのですね。
相手がどこの段階で留まろうとしているのか、次に進みたいのか進みたくないのかを尊重し、一人で突っ走らないようにするのが大切です。
エンパスは順番を飛ばしがちになる
ということで、【識別データ → 社会的データ → 個人的データ → 傷】の順番でお互いに明かし合って、少しずつ絆を深めていくのが「健全な距離感の取り方」ですが、エンパスはこれがなかなか守れません。
相手の「傷」が一瞬で見えてしまうからです( ;∀;)
その結果、自分と似たような「傷」を持っていそうな人を見つけると、ついつい順番を守らず一気に「傷」のフェーズに行こうとしてしまいます。
そこで1〜3のデータをウワーっとすごい勢いで話してしまったり、逆に悪気なく質問攻めにしてしまったりします。
または1〜3段階目のデータ交換をすっ飛ばし、相手の準備が出来ていないうちに相手の「心の傷」に直接繋がろうとしてしまったり、逆に自分の「心の傷」を無防備に曝け出したりしてしまうのです。
そうすると大体の人はビックリするし「ちょっとこれ以上来ないで!」ってなるので、「距離感のおかしい人」扱いされるか、光の速さで引いていかれるか、拒否されて攻撃されるか、とにかくエンパスにとっては寂しい反応を返されてしまうことになるのですね。
直接言葉でやり取りしてなくても、エネルギーレベルでやってる場合もあります。心の傷を全開にしているエネルギー感を出しちゃってる、ということです。
その場合は「聞きたくないのに親しくない相手からやたらプライベートな話を打ち明けられる」ということが起きて、はっきり断れなくて悩むことになったりします。
ちなみに運よく(?)一気に「傷の友」になってくれる人が現れることもありますが、大抵の場合そこには「傷の共鳴」が起こっていて、いわゆる「傷を舐め合う」的な、健全でない関係になることが多いです。この場合も、いずれどちらかが疲れ切って関係は破綻してしまいます。
「人との距離」を上手く取る方法
じゃあエンパスが「人との距離」をうまく取るにはどうしたらいいのか?というと、端的に言えば「相手の傷を見るのをやめよう!」になります。
私の傷は私が癒す。
あなたの傷はあなたが癒す。
私は他人の傷を癒すことはできない。
これを徹底的に自分にねじ込んで腑に落とすことです。
・・・これを認めることは、きっと多くのエンパスさんにとってとても寂しい&悲しいことで、もしかすると「絶望的」とすら感じてしまうようなことかもしれません。
エンパスは大人になるまでにたくさん傷ついて生きてきているので、心のどこかで「誰か私の傷を癒してくれる人」を望んでいることが多いからです。
「私は他人の傷を癒すことができない」と認めることは、「他人も私の傷を癒すことができない」と認めてしまうことと同じです。
だから認めるのはすーっごく辛いし勇気が要るんです。
が、しかし!
私の傷は私が癒す。
あなたの傷はあなたが癒す。
私は他人の傷を癒すことはできない。
これを少しずつでも勇気を出して認めていって、自分で自分の傷をじっくり癒すことができたら、その時は本当の意味での「傷の友」と出会えます。
「傷」を介して依存し合ったり、エネルギーを奪い合ったりする関係ではなくて、お互い「きっとあの人も頑張ってるから私も頑張ろう♡」って思える相手になれたら素敵ですよね。
そんな未来を引き寄せるためにも、誰かの傷が見えてしまった時や、「なんとかしてあげたい」「幸せになってほしい」と思ってしまう時は、無視していいんです。
というか、むしろ無視しなくてはいけないんです(笑)。
そうできるようになるために、まずは自分で自分の傷をじっくり癒しましょう。
自分に対してたくさん「今まで辛かったね」「頑張ったね」って言って、好きなものをご馳走してあげて、労ってあげてください。
(番外編)第1チャクラで付き合う挑戦
最後に、私の個人的な挑戦&経験について書きまーす!
私はここ数年、ある繋がりから「お互いの名前とざっくりした職業しか知らない」というグループ関係をめっちゃ楽しみました。
・愚痴言わない
・弱音吐かない
・頼み事もしない
・過去の話もしない
・考え方も好きなものも知らない
・普段はほとんど連絡も取らない
みたいな究極にドライな関係だけど、時々惑星が一列に並ぶみたいにみんなでフラッと集まってご飯を食べて、「特殊能力が手に入るとしたら何がほしい?」とか話して笑ったり。
お互いの私生活は全くと言っていいほど知らない&別に質問したりもしないのに、時々スノボや川や温泉にみんなで遊びに行って、長時間一緒に過ごしたり。
・・・そんな「第1チャクラの情報交換だけで仲良くしてる!」という仲間関係を、この数年めっちゃ楽しみました。
・第1チャクラのデータ:名前、出自、故郷
・第2チャクラのデータ:家族、仕事の人間関係
・第3チャクラのデータ:自分の意思を形作る活動
・第4チャクラのデータ:心の傷
第1チャクラのデータしか知らずに仲良くできる関係は、本当にものすごーーーく楽で心地良かったです。
正直「これが一生続いてもいいな」「こんな関係でみんなで集まって住んで、誰かに子どもが産まれたらそこで子どもが育って、それを “家族” って呼べちゃう未来が来てもいいよな」とか夢想するくらいには、本当にすっごく楽でした。
でもそろそろ3年が経つ頃になって、なぜか唐突に「第2チャクラ〜第3チャクラのフェーズ」に関係が移行してしまいました。
今はパーソナルな悩みや、好きな食べ物や、学歴や職歴、信念や考え方なんかをお互いが知っています。そういうことを話す関係になりました。
安心感や嬉しさがあると同時に、ある種の「居心地の悪さ」もあります。
私もエンパス気質が強いので、ここまで距離が近づくと次の「心の傷」を明かしてもらいたくなる瞬間が増えるし、私自身の「心の傷」をうっかり曝け出したくなる瞬間も出てくるからです。
その度に「やべー!」と思って踏みとどまるのにエネルギーを割かなくてはいけないので、なんか、なーーーんかちょっと前より疲れるんですよね( ;∀;)笑
・・・思うに私たちエンパスが築く「人との距離感」は、「第1チャクラの情報交換のみが楽でいい」か、「第4チャクラにダイレクトに行っちゃう」か、両極端になりがちなのかなって思います。
きっといわゆる「普通の人」は、第1〜第3チャクラの情報を上手に小出しに交換しながら、付かず離れずの心地よい距離感をお互いに探ってるんじゃないでしょうか。
ということでエンパス仲間のみなさん!
私の傷は私が癒す。
あなたの傷はあなたが癒す。
私は他人の傷を癒すことはできない。
これを意識して、第4チャクラの「心の傷」を繋がる媒体にしないように気をつけながら、「お互いにとって心地よい距離感」を探ってみてはどうでしょうか。
自分の傷が癒えて、今より楽に人と繋がれる日がくればいいですね。
外山周(CHIKA, Toyama)
・エンパスが「人との距離感」で悩む理由
・いわゆる一般的な「距離感」の縮め方
・エンパスがうまく「距離」を掴めるようになるのに大切なポイント
をまとめていきます!