私がメール鑑定する時に愛用しているデッキ「ミスティカルシャーマンオラクルカード」を紹介します!
64枚から成るこのデッキは、1つのストーリーとして繋がっています。
この1〜64までの一連の流れをRPG風勇者の旅路に例えながら、カードの背景と、実際のリーディングではどんな時に出るカードなのかについて、1枚ずつ紹介していきます!
今日は「60. ビジョンクエスト」です!
ストーリー
気付くと勇者は大樹の意識から抜け出して、また自分の肉体で地上に立っていました。
樹のてっぺんで見た視界は消えて、目の前には太い樹の幹があり、足元には根があって、見上げるとずーっと上の方に葉っぱと空が見えました。
勇者は自分の体に意識を向け直しました。
魔力がある。
旅をするだけの体力がある。
殴られた記憶と闇堕ちした経験がある。
その時の感情を知っている。
肉体が「器」となって、その全てを地上に留めてくれています。
全ては肉体があるから感じられるものであって、いずれ肉体を離れた時には、またさっきの何も感じない繋がった空間に帰るのです。
ならばこの肉体があるうちに、
この肉体でしか出来ないことをやろう。
と勇者は思いました。
「役割として預かった魔力なのだから、改めてちゃんと地上のために使おう。白魔法も黒魔法も関係ない。恐れてる場合じゃない。ずっと道を歩き続けよう」と、今度こそ自分の力で覚悟を決めたのでした。
カードの意味と背景
ビジョンクエストとは、「天命を知るための一人旅」のことです。
元々はネイティブアメリカンの儀式で、青年期になる頃に自然の中にすっぽりと一人で入り、自然とふれあう中で精霊と繋がることを意図した「内観の旅」だったと言われています。
自然の中で地に足をつけて、
たった一人で自分と向き合い続け、
周りの自然を通して精霊の声を聞き、
自分の内側が極限まで研ぎ澄まされたその時に、
「そうだ私はこのために生まれてきたー!」
と思い出せるものなのかもしれません。
残念ながら私たちは現代社会を生きていて、この古代式の「ビジョンクエスト」を行うことは難しくなってしまいました。
ですが日々の生活の中に、様々な形でちょっとした「ビジョンクエスト」のチャンスは起こります。
・思い通りにいかない時
・トラブルがあった時
・寂しい&悲しい気持ちになる時
・誰か他人のせいにして責めたくなる時
などなど、目の前に不都合な現象が起きた時こそ、「なんでこの現象が起きているのか?」「私は本当に自分の魂が求める道を歩いているのか?」と自分自身に問いかけると良いでしょう。
・・・ビジョンクエストは「天命を知るための一人旅」であり、その道がどんなに大変なものであっても、この旅路だけは一人で進むしかありません。誰も答えを教えてはくれないからです。
人生は天命を知るための大いなる旅。
それをしっかり意識して、ふんわりした「癒しの旅」「自分探しの旅」などの次元を超えて、「本気で自分の魂の道を求めるのだ」と決めてみると良いですね!
このカードを引くのはこんな時
この「ビジョンクエスト」のカードは、天命を徹底的に探し求めることができる胆力のある人によく出てくる一枚です。
正位置:もう答えを知ってるはずだよ♡
逆位置:目を逸らしてることがあるねー
というようなイメージでそれぞれ捉えます。
・・・私たちはみんな天命を授かって生まれてきますが、地上で目の前の仕事やお金や色んな問題に翻弄されるうち、一度天命をすっかり忘れてしまうんですよね。
じゃあどうやって思い出せばいいのか?というと、「嘆きの中に天命あり」が鉄則なのです。
すっごく嫌なこと、
悲しくなること、
感情がぐわっと動くこと、
それなのにどうしても離れられないこと。
そのな現象の中に天命のヒントが隠れているので、天命を思い出すと決めたなら、泥に腕を突っ込む覚悟で「嘆き」を触り尽くさなくてはいけません。
「えー絶対触りたくなーい」と思うのも当然のことで、そりゃー誰だって「嘆き」にどっぷり浸かってみるなんて嫌ですよね!笑
ですがこのカードを引く人は、遅かれ早かれ天命を志すはずです。
正位置ならば「私はもう答えを知ってる筈だ」と思ってみることから、逆位置ならば「苦しいことに意味があるとすれば何だろう?」と思ってみることから始めてみると良いでしょう。
次回:61. 水
最初から読む:1. いにしえ人
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