今日も古事記をパラパラめくっていました。
「神道に詳しくなりたい宣言」をして、1ヵ月が経ちます。今の正直な気持ちを書いてみたいと思います。
世界に類がない
国譲り神話って、深いなぁ。
この時代から、天皇が万世一系で続いてきたことは、世界でも例を見ないすごいことだと思います。
鎌倉時代から武士の世になり、室町、戦国時代を経て、江戸時代の徳川の治世になって。
この間ずっと武士達は、「征夷大将軍」という職を天皇から頂戴し、人民を天皇からお預かりして、政治を行っていたんです。
明治時代からは、総理大臣や政府がその役目を担っています。
2000年の歴史の中で、「自分が天皇になってやろう」という簒奪は殆どないし、稀にあっても成功した試しがない。
天皇家はずっと続き、国家の信仰の部分を土台として守っていた。
武士はその上で国民を「おおみたから」として預かり、政治を行っていた。
この二重構造こそが、日本の平和を守ってきたのだと思います。
中世ヨーロッパの革命や、中国の王朝が変わる易姓革命などが日本の比じゃないくらい血なまぐさいのは、この二重構造と「おおみたから」の概念がないためなのでしょう。
世界に類のない構造なのです。
天皇陛下は、「王様」とは違うのですね。
知れば知るほど悔しい
神道の本や古事記を読むようになってから、たった1か月です。
1か月で触れられる知識など決して多くないし、表面上のところをさらってきただけに過ぎません。
それでも、たったそれしか知らなくても。
知れば知るほど、悔しくなります。
世界に類を見ない、この素晴らしい考え方の数々が、どれだけ失われてきたことでしょうか。
神道の考え方と、天皇の「おおみたから」という政治の構造を、日本人は決して手放すべきではないと思うのです…。
昨今、天皇陛下の退位法案が通り話題となっています。
「もうお年だし、早く休ませてあげて!」という国民の声もよく聞かれます。
私もそう思っていましたが、古事記を読んでると、何か違うなと感じてきます。
ずっと昔から、国民を「おおみたから」として抱くこと、信仰の部分で土台を作ることが天皇のお役目だったのなら。
それならば、どんなにお年を召されても、陛下は陛下として御所におられるだけで、十分なのではないでしょうか。
何もしなくても、どこにも行かなくても、ただおられるだけで意味があるのではないかと感じます。
敗戦
神道や古事記に学ぶようになってから、私個人の生き方は、とてもシンプルに楽になりました。
でもこの視点を持って今の日本を見た時に、痛烈に感じてしまいます。
日本は72年前から、敗戦によって伝統を失い、古事記と神道を失いました。
今まさに天皇まで失いそうな事態にあって、殆どの国民はその危機にすら気付きません。
この状態こそが、神話と歴史を失ってしまった民族の、最終形態なんだと感じます。
72年の歳月をかけて、日本は戦争に負けたのです。
1945年に負けたのではなく。
72年かけて今、真の敗戦を迎えています。
神道や古事記を学ぶほど、それがよく分かります。
それが辛いからもうやめようかな、と思うこともあります。
それでも細々と勉強を続けていくと思いますが…。
何が出来るか分からないけど、何もできないかもしれないけど、勉強をやめてはいけないような気がしています。
…はい。
偏ってるなーと思いつつ、もしかするとネトウヨと呼ばれてしまうことを覚悟で、正直な気持ちを書いてみました。

外山 周
幼い頃から思っていることを言えずに育ち、アメリカの大学をうつ病で中退。帰国後に就職して英語スクールの立ち上げで成功するも、燃え尽きて退職。その経験から心理セラピストを目指すが、その過程で婚約者と破局。そんな中でセラピーを極め、見えないものに敏感なことを活かして「癒える」と「言える」に寄り添うセッションを開始。恋愛セラピーが好評。
心理セッションと英語トレーニングを組み合わせた、独自の英語サポートも準備中。
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