外山周です。
突然ですが、祖父の「軍歴証明書」を申請することにしました。
軍歴証明書とは、戦争に行った軍人さん達の略歴が見れる当時の書類のことです。
よく「若い女性がそんなことに興味があるなんて意外だ」と言われます。
おじいさんが実際戦地に行っておられたとしても、その記録に全く興味がない方も多いようです。
でも私にとっては、どうしても手元に置いておきたい記録なのです。
最近申請する人がとても増えているという「軍歴証明書」。
私にとっては、ただ大好きな祖父の記録だから手元に置いておきたいっていう気持ちが強いだけだったりします。
興味を持ったきっかけは「孫世代」との出会い
私は小さい頃、祖父の家に住んでいました。
祖父は無口な人でしたが、たまに軍隊の話をしてくれたり、中国語や英語を教えてくれました。私は祖父と過ごす時間が大好きだったのです。
大学でアメリカに留学したことも影響し、自然と「日本」という国と、自分の「日本人」というアイデンティティーを意識するようになって、歴史と言語に興味を持ちました。
スタートは、ただ単に「おじいちゃん大好き!」という気持ちでした。
だから私にとっては、日本について話すことも、歴史や言語の話をすることも、ただ「おじいちゃんが好きでさー」と言うのと全く変わらないことなのです。
しかし残念ながら、現代の日本ではまだまだ歴史の話はタブー視されています。
真剣に「そういう話は外でしない方がいい、頭がおかしいと思われるぞ」というアドバイスを受けた時もあります。
だから昨年、同じように歴史の話をできる同世代の友人が出来た時は、本当に本当に嬉しく思いました。
気にせずに祖父の思い出話が出来て、外でできない歴史の話ができて、夢中でわいわい話すうちに「軍歴証明書」の存在を知りました。
祖父が繋いでくれたご縁だなぁと思ったりします。
🔽よく歴史話をする友人と琵琶湖に行った時の写真

直感を信じてもいい
この「孫世代」の友人たちは、不思議なことにみんな直感を信じて大事にしています。
軍歴証明書について知った日は、たまたま祖父を思い出すトリガーがたくさん起こりました。
たまたま友人からおじいさんの手記を見せてもらい、その後別の友人とも歴史の話で盛り上がり、さらにその晩祖父の夢を見ました。
友人は「ちかちゃんのおじいちゃん、お墓まいりに来て欲しいからメッセージを送ってるんじゃない?」と口を揃えて言ってくれ、
「気になって仕方ないから明日行ってくるわ!」と言った私に、当然のように「いいじゃん行ってらっしゃーい!」と言ってくれました。
普通に生きてたらこんな行動は出来ないし、それを「いいじゃん!」と言ってくれる友人にも出会えなかったわけなんですよね。
軍歴証明書は人との繋がり
私が日本の歴史や言語に興味を持ったのは、最初は「おじいちゃん大好き」から始まりました。
そして今はそれを通じて友人と話せることや、知識や感想をシェア出来ること、一緒に発信できることが楽しいし、本当に友人達に出会えて嬉しいなと思います。
最初は祖父との繋がりだけだったのが、今は友人との繋がりも加わっています。
私にとっては、「軍歴証明書」は繋がりそのものなのですね。
だから大事にしたいし、手元に置いておきたい。
祖父の生きた軌跡であるということは、私が今ここにいる理由でもあって、だからこそ今友人達に出会えていると思い出させてくれるから。

外山 周
幼い頃から思っていることを言えずに育ち、アメリカの大学をうつ病で中退。帰国後に就職して英語スクールの立ち上げで成功するも、燃え尽きて退職。その経験から心理セラピストを目指すが、その過程で婚約者と破局。そんな中でセラピーを極め、見えないものに敏感なことを活かして「癒える」と「言える」に寄り添うセッションを開始。恋愛セラピーが好評。
心理セッションと英語トレーニングを組み合わせた、独自の英語サポートも準備中。
★詳しいプロフィールと今後の活動展開はこちらからどうぞ!

最新記事 by 外山 周 (全て見る)
- 4. 美しい道 - 2021-01-23
- 3. 矢 - 2021-01-22
- 2. アンデスの十字架 - 2021-01-21
- 1. いにしえ人 - 2021-01-20
- 2020年を振り返る!リーディングのリリースに寄せて - 2020-12-30