外山周です!
今日は英語が聞き取りやすくなるポイントとして、「チャンク」の概念について書こうと思います!
英語の「チャンク」とは何か、聞いたことがありますか??
英語を聞き取る基本は、「音」と「意味」。
どちらかが欠けると聞き取れません。
「チャンク」とは意味のまとまりのことです。
これを素早くキャッチできるようにすることが、リスニングの上達に繋がります。
今日はそのためのトレーニング方法を書きたいと思います!
チャンクって何?
チャンクとは、日本語で言うと「まとまり」のことです。
受験勉強等でスラッシュリーディングをやったことがあるならば、そのスラッシュが入る単位が「チャンク」になります。
例えば、こんな長い一文の場合です。
In some countries it is customary to tip tour guides if you are satisfied with the service provided and want to show your appreciation.
↓
In some countries /
it is customary /
to tip tour guides /
if you are satisfied /
with the service provided /
and want to show your appreciation. //
こんな風に意味のまとまりで区切り、まとまりごとに意味を取っていきます。
コツは文頭から区切っていき、戻り読みしないことです。
チャンクが身につくとスピードが上がる!
チャンクがたくさんインストールされると、全ての技能において英語を処理するスピードが上がります!
ということは、聞くだけでなく、話すスピードも読むスピードも上がるんです。
これは脳の処理回数の問題です。
単語単位で意味をとろうとすると単語の数だけ処理に時間がかかりますが、チャンク単位なら圧倒的に処理回数が少なくなるということです。
チャンクを身につけるトレーニング方法
さて、どうやってチャンクをインストールしていけばいいのでしょうか。
効果的な手順とやり方をご紹介しておきます!
手順
- 可視化する(英文にチャンクごとに / を入れていく)
- 意味を確認する
- チャンクを意識して音読する
- 母国語を介在させないように意識する
チャンクの分け方
どうやって / を入れていけばいいかと言うと、これは文法が得意な人と苦手な人でおすすめ方法が分かれます。
文法が得意な人は、前置詞、不定詞、関係詞、接続詞、修飾節など、意味を新たに付け加える直前で / を入れてください。
文法は苦手だけどある程度の知識がある、と言う人は、時間がかかってもいいので頑張ってルール通りに / を入れる練習をして見ましょう。
必ず効果が現れます。
※テキトーのすすめ
文法が苦手どころか嫌いすぎて文法用語はみるのも嫌だ!という人は、もうテキトーに「なんとなく」でやってください。
「なんかこ子で意味が切れそう」と思うところに / を入れていけば良いでしょう。
もちろん文法は全ての基礎なので、きちんと理解した方がスピードが上がるのは確かなのですが、分からなすぎてここで手が止まってしまっては本末転倒です。
もともと外国語なんて全て理解するのは不可能なので、ここで嫌になるくらいなら、完璧じゃない英語にOKを出すのがおすすめです。
母国語を介在させない
たとえば「This is my dog.」と海外の人に言われた時に、わざわざ頭の中で
「This…これは、dog…犬、つまりこの犬はこの人の飼い犬なんだ!(ピコーン!)」
と母国語を介して理解することがあると思いますか?
おそらくどんなに英語が苦手な人であっても、「This is my dog.」と言われたら訳すことなく意味が分かり、「へーそうなんだ」と思えるのではないでしょうか。
これこそが母国語を介さず、かつチャンクがインストールされた状態、ということになります。
この状態を意識して、繰り返し声に出して練習していくのがコツです。
※推測が言語習得を助ける!
言語習得を1番助けるのは、実は「推測」です。
「何言ってんだこの人…もしかしてこういうことかな?違うかな?」
と状況を推測することで、それが理解できた時の定着度が深まるのです。
海外に出るとその国の言語が上達するのは、この「推測→なるほど!」のプロセスが、生活の中で無限に繰り返されるためです。
日本には推測を促す教材はあまりありませんが、私たちはまず日本語訳に頼ることをやめて、意図的に推測する回数を増やしていかなくてはいけません。
教材の英語や、もしくは英語のドラマなどで、意識的に取り入れてみてください。
まとめ
・チャンクとは、意味のまとまりのこと
・「This is a dog.」を理解するような感じで、母国語を介在させないのがコツ
・使えるチャンクが増えると、全ての技能において英語の処理速度が上がる
・「推測→なるほど!」のプロセスが言語習得を助ける
・文法は全ての基礎ではあるが、そこに執着しすぎるよりは、テキトーにやって完璧を捨てるのも1つの手
言語は一朝一夕には上達しないし、筋トレやランニングのように根気よくトレーニングを続けることが大切です。
正しい方法、完璧な方法はもちろんありますが、それを求めてトレーニングが途切れてしまっては結局上達しなくなってしまいます。
あなただけの方法、あなたが続けられる1番の「ゆるさ」を、ぜひ発見してみて下さい。
Have fun!

外山 周
幼い頃から思っていることを言えずに育ち、アメリカの大学をうつ病で中退。帰国後に就職して英語スクールの立ち上げで成功するも、燃え尽きて退職。その経験から心理セラピストを目指すが、その過程で婚約者と破局。そんな中でセラピーを極め、見えないものに敏感なことを活かして「癒える」と「言える」に寄り添うセッションを開始。恋愛セラピーが好評。
心理セッションと英語トレーニングを組み合わせた、独自の英語サポートも準備中。
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