外山周です。
「英語を読むのめっちゃ苦手!もっと早くスラスラ読めたらいいのに〜!」と思いませんか??
英語を読むのは大変ですよね。
私も実は読むのが苦手です。
単語や文法が分かるようになれば読めるよ!などと言われますが、果たしてこれって本当でしょうか?
実は、これはある意味正しいのですが、どんなに頑張って単語や文法を覚えても「生まれつき読むのが苦手」なことがあります。
特に英語は日本語よりも、読むのが難しいのです。
では生まれつき読むのが苦手な人たちは、どうすれば英語を読みやすくなるのでしょうか。
実は、ポイントは「音」にあるんです。
今日は「英語なんて大嫌いだし見るのも嫌だ」と言っていた中学生が、「なんか出来る気がしてきた」と言うまでになった方法について書きたいと思います。
英語を読むのが難しい理由
まず、なぜ英語を読むのが難しいのかを確認しておきましょう。
これは、英語の性質が日本語と全く違うためです。
例えば日本語は「かさ」を逆さまに読むと「さか」になりますが、これは1つの文字の読み方はいつも変わらないということです。
対して英語は、例えば「umbrella(アンブレラ)」を逆さまにすると「allerbmu(アラーbム?)」になり、「ラレブンア」にはなりませんね。
英語は文字の組み合わせで音が変わってしまう言語なのです。
この性質の違いから、英語の話者には文字を読むのが困難な「読字障害」の人が、日本語話者の2倍以上の数いると言われています。
日本にも「日本語は読めるけど英語は読めない」という人が、実は相当多く存在していると推察されます。
日本語に全く問題がないため問題視されることが少なく、見落とされていると言えます。
英語を読めないのはあなたのせいではないのです。
言語的に難しいから仕方ないんです(笑)。
「読字」が苦手な場合の勉強方法
英語を目で見て理解ができない場合、学校での英語の授業に着いていけず、英語嫌いになっていることが殆どです。
この場合、私は対策として、
- 文法や単語のハードルを下げる
- 「読んでも分からないが聞いたら分かる」状態を作る
- 最後に読むための対策をする
という、ざっくりした順番をおすすめします。
まず1番に心理的な負荷を下げることを目的にしています。
①長文メインに切り替える
文法や単語のテキストを使用している場合は、メインを長文にするのがおすすめです。
読字が苦手である場合、文法問題にきっちり正解できることは非常に困難で、単語の暗記もままならないことが多いです。
それで自信をなくしてしまうとますます英語に苦手意識を持ってしまうので、できないテキストに固執するのはやめましょう!
中学生用のテキストなど簡単なもので、音声が付いているものをまず選んで見てください。
②ハードルを下げて「推測」する
次に長文を適当にチャンク(意味のまとまり)で区切り、その状態で「知ってる単語から文の意味を推測してみる」のにトライします(笑)。
文法はとりあえずほっときましょう。
とにかくハードルを下げるのです。
「チャンクを読み上げる→推測する→答えを確認する」の繰り返しで、何度も英語の音を耳に入れるのがコツです。
正しい音だけはとても重要なので、何度も何度も聞きましょう。
③知識の補強をしてみる
分からない単語や文法に出会ったら、色を決めて線を引いておきましょう。
コツは答えを確認する前に、何度か「思い出そう!」と試みることです。(思い出す回数が多いほど定着しやすい、と言われています。)
誰かサポーターがいる場合は、その単語を使った例文をいくつかヒントとして出してもらうと良いでしょう。
例えば「like」という単語が分からない場合、
・You’re just like your father!
・My brother is like me.
・He is like a superstar!
のような例文を3つくらい出してもらうと、思い出す回数も増えて、かつ音も耳に入れることができてより効果的です。
④発声する
最後に余力があれば、自分の声で英語を言ってみると良いでしょう。
音読は「読字」に非常に効果的だと言われています。
音読が難しくてやる気が出ないならば、音声を何度も聞くだけでも良いです。
「聞いたら分かる気がするー」という状況を作り出すことができれば、まずは第一段階突破。こっちのものです!
根気はいるが道は拓ける
私は「読字」が苦手な方のサポートは、大抵この順番を原則にして提供しています。
「読字」が苦手な理由は、それを脳内で「音」に変換できないことです。
であれば、英語を見て音が思い浮かぶ状況を少しでも作り出すことができれば、読める量は増えていきます。
本来は英語の読み方ルールを対策するのうも効果があるのですが、そこまでしなくても「音」に意識を向けるだけで効果は期待できます。
まずはハードルを下げて、ちょっと見方を変えて取り組んでみてくださいね!

外山 周
幼い頃から思っていることを言えずに育ち、アメリカの大学をうつ病で中退。帰国後に就職して英語スクールの立ち上げで成功するも、燃え尽きて退職。その経験から心理セラピストを目指すが、その過程で婚約者と破局。そんな中でセラピーを極め、見えないものに敏感なことを活かして「癒える」と「言える」に寄り添うセッションを開始。恋愛セラピーが好評。
心理セッションと英語トレーニングを組み合わせた、独自の英語サポートも準備中。
★詳しいプロフィールと今後の活動展開はこちらからどうぞ!

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