第二言語習得論シリーズ③ 音声処理って何?

シャドーイングには音声処理意味処理が大事だと書きました。

今日は、簡単に音声処理の話をします。

 

母国語にない音は聞き取れない!

まずですね、人間の脳というのは非常に単純です。

母国語にある音は、生まれた時からそれが「言語」に必要のある音だと脳に刻み付けられています。

なので例えば「あ」とか、「が」とか、誰かが単発で音を発していたら、

「なんか驚いたのかな?」

「何があった?どうした?」

と思うことができるでしょう。

この単発の音に込められた意味を、勝手に脳が探してくれるというわけです。

 

逆に言うと、母国語にない音は「言語」とは認識されてません。

誰かが「rrrrr」「sssss」とか発声していたとしたら、「あ」「が」の時と違って「何この人…」状態になりませんか?笑

母国語にない音は、脳にとっては雑音なんです。

テレビの砂嵐とか、スターウォーズのチューバッカの声とか、そんな風に脳は認識しています。

 

でも英語を聞いたら、何とか理解ができることもありますね。

それは単語力や文法力の貯金のおかげ。

大部分が雑音である外国語を聞いて、知っていて聞き取れる単語を母語を通してキャッチし、意味をつないでいる。

乱暴に言っちゃうと、大部分を推測で理解してるということです。

雑音を聞いて、一生懸命意味のある言語に変換しているんです。

脳は大忙しで頑張ってます。

 

変換そのものをなくすには??

雑音を言語に変換するのが大変なのだから、この変換そのものをなくせばいいですね。

発音そのものを言語として認識できるようにすればいいんです。

つまり、母国語にない音を発声できるようになればいいということです。

自分の口で発声できる音は、脳が言語として認識してくれます。

発音を練習する意図は、ここにあります。

綺麗な英語を話すためじゃなく、聞いて理解できる量を増やすため、聞いて意味を理解するスピードを上げるために、発音を練習するのです。

 

英語には日本語にない音(rとかthとか)がたくさんあります。

1つずつ正しく練習していくだけで、聞けるようになる実感を得ることができるでしょう。

 

音声変化のすすめ。

発音を練習したら、英語独特の音声変化も練習しておくとさらに良いです。

音声変化というのは、

・could you → クッジュー

・let it go → レリゴー

のように、音がくっついたり変わったりすることです。

 

 

音声変化は多くの日本人にとって、英語が理解できない大きな理由の1つだと思います。

私も初めてアメリカに行った時、ネイティブの話す「ァロツォブ」が何のことか分からなかったことがあります。

恐る恐る意味を聞いたら、「a lot of」のことだったんです。

「中1で習った英語じゃん!」と思った時の衝撃といったら…(笑)

 

音声変化には一定のルールがあって、一度身に付けば色んな単語に応用ができます。

色んな書籍も出ていて、ネットにもたくさんまとめがありますが、発音を一通り練習してから取り組むととても楽だと思います。

 

ハードルを上げないでね。

まとめ。

  1. 発声できるようになれば、脳が言語を認識するようになる
  2. 聞いて理解できるようになるために、発音と音声変化を練習しよう

 

でもハードルを上げ過ぎないでくださいね。

たまに完璧な発音を目指して疲れてしまう方がいらっしゃいます。

完璧を目指すのが楽しい!っていう場合は良いのですが、プレッシャーになりストレスになっては本末転倒です。

完璧を目指してもいいし、完璧じゃなくたって別にいいと思います。

 

最近「子音が使いこなせないと英語は通じない」とか、「洗練された英語じゃないとビジネスの現場でナメられる」とか、色んなところで見かけます。

これは正しいことではありますが、一方で「そんなこと誰もあんまり気にしてない」というのも本当です。

あまりに完璧さを煽るのは、日本人の英語コンプレックスをついた商法な気がします。

 

楽しくやりましょう~!

完璧でも、完璧じゃなくても。

The following two tabs change content below.
外山 周

外山 周

TOYAMA, Chika
英語トレーナー。心理カウンセラーを目指して勉強中。
夢は、心理セッションを融合させた英語トレーニングを開発すること。
神道が好き。

★詳しいプロフィールはこちらからどうぞ!

「英語の健康診断」個人セッション、随時募集中!




ABOUTこの記事をかいた人

外山 周

TOYAMA, Chika
英語トレーナー。心理カウンセラーを目指して勉強中。
夢は、心理セッションを融合させた英語トレーニングを開発すること。
神道が好き。

★詳しいプロフィールはこちらからどうぞ!